アマゾン、ナイル、ミシシッピ

 

 最近地元の友達とたくさん通話するのにはまっている。そんな通話をしていたときに、「そうだい。これはまじで面白いから見たほうがいいよ」と激すすめられたのが、Amazonプライムにあるこちらのビデオである。

 

グレート・リバー 生命の旅路

世界で最も大きな川―アマゾン川ナイル川ミシシッピ川を下る究極の河の旅。驚くべき野生動物と、息をのむような光景がそこには広がっている。最新のテクノロジーとドローンを使った撮影で、これまでに知られていなかった大河の姿が明らかになる。

 現代の地球を代表する3つの川を主題にしたドキュメンタリーで、それぞれの川を上流から下っていき、その流れに沿って、水と大地が織りなす自然現象や、川とともに暮らす生き物たち(人間を含む)の暮らしをピックアップして紹介していく、という感じである。たしかにとても面白かった。

 

 個人的な趣味で2話のナイル川からさきに観たんだけど、近代まで謎だった「ナイル川の水源」から物語は始まり、急流を下るカヌー競技に挑戦する地元の女性を特集するくだりはとても良かった。青ナイルと合流したときにはとても興奮しましたね。

 アマゾンは川そばにあるなぞの透明度が高い湖や、カワイルカのダンスをする男性の話が印象に残っている。……あと、「海に出た先のアマゾン川」の話があったのも熱かったです。

 ミシシッピは上流。雪に閉ざされた大地を走る温泉の川がワンダー過ぎて忘れられない。あと工業化された川、水運の話もあったのが良かったです。

 

 1エピソードは50分ほど。扱っているテーマに比してそんなにお勉強的な話は少ない。……たとえば「なぞの透明度が高い湖」がなぜ透明度が高いのかとかは教えてくれず、そこで暮らす魚たちの子育てを描くほうに番組の比重は置かれている。

 動物の映像はどれもけっこうストーリー性があるように作られていて、編集の力なのかそれとも撮れるまでひたすら撮り続けた*1のかはわからないけれど、たしかに見ごたえがあって面白い。巣をつくるのが下手な小鳥の話とか、卵を守るワニの話とか……。

 自然のことなのである程度弱肉強食なのだが、すくなくともショッキングなシーンをアイキャッチに使うような映像ではないので、そういうのが苦手なひとでもまあまあ安心して見れるとは思う。

 

 検索してみるとプライムビデオだけじゃなくてほかのサービスでもけっこう見れる、放映権がバーゲンなドキュメンタリーらしい。川が好きな人はぜひ見てみて下さいね。

 

 個人的にはこの3つだけじゃなくて、おなじ番組構成でレナ川とか、ドナウ川とか見てみたいなと思いました。送ろうかな、アンケートはがき。

*1:面白い人にたまたま当たるまで大量のディレクターを動員して大量に映像を取りまくる「家、ついて行ってイイですか?」方式ですね。