2025年、逆「今年の漢字」を発表

 

 AIに2025年の逆「今年の漢字」を聞いてみました。

 

2025年「逆・今年の漢字

1位:黥(げい)🥇

意味:入れ墨を入れる古代の刑罰。
逆理由:2025年の社会・経済・国際情勢と一切関係がなく、日常生活で遭遇する可能性がゼロ。ニュースでも学界でも流行でもなく、書ける人も読める人もほぼいないため、「今年の象徴」から最も離れている。


2位以下の候補

2位:罒(あみがしら)🥈

意味:偏としてしか機能しない“部首単体の字”。
逆理由:単体で意味を成さず、そもそも単語として成立しない。2025年を象徴どころか、どんな文脈にも使われない極端なマイナー字。


3位:飃(ひょう)🥉

意味:風にひるがえるさま。
逆理由:文学的すぎ、通常の文章にも現代日本語にも出現せず、2025年の社会課題(AI・政治・経済・災害など)との接点がゼロ。


4位:蠹(と)

意味:本や木を食う虫。
逆理由:紙書籍の虫害という超ニッチな分野にしか関わらず、2025年の象徴性から最遠。字面の難解さもポイント。

5位:黥(←1位と別枠で)に続く系統として「鬲(れき)」

意味:古代中国の土器。
逆理由:考古学以外では存在を思い出すことすらなく、現代生活にも2025年の出来事にも完全に無関係。

6位:齆(そう)

意味:鼻がつまる。
逆理由:医療でもほぼ使われない異常マイナー字で、年の象徴には絶対にならないジャンル。

7位:麤(そ)

意味:「粗」の古字。
逆理由:読みも意味も日常語に吸収され、現代で使う理由が皆無。

 

雑感*1

 こういうおもしろ記事のネタみたいなのを思いついて、けど「おもしろ」部分を自分で考えるのは疲労するのでAIに丸投げ、みたいなのをよく遊びとしてやっているんですけど、今回はけっこう出来が良かったですね。

 まず「古代の刑罰」が一位になるのがすごい。もっと無難でおしとやかな字で濁してくるのがAIあるあるだと思ったのですが、しっかりとコースを攻めた(けど外には出してない)「おもしろ」をつくれるのがいいですね。この塩梅を人間はけっこう悩むんですけどね。

 

 「どんな文脈にも使われない極端なマイナー字」「考古学以外では存在を思い出すことすらなく」「医療でもほぼ使われない異常マイナー字」といった、理由欄での強めワード追い打ちも素晴らしい。とくに「異常マイナー字」は初めて見たときドキッとしました。さすがに言いすぎじゃないかと。でも強い言葉は最初からずっと使っているので、聞いている人も慣れて、これくらい言わなきゃ畳みかけにならないんでしょうね。すべて計算されていて美しい「おもしろ」である。

 

*1:ここは人が書いています。

サッポロ 冬物語 ほか

 

サッポロ 冬物語

冬物語 | サッポロビール

 今回の箱買いビールは「サッポロ 冬物語」に。まだ半そでで涼しいくらいかな~という気候なので実感はありませんが、でもこのビールを飲むようになると「冬」感が出てくるのでいいですよね。

 

 味は米やコーンの感じがする「サッポロ」っていう感じのビール。ひょっとしたら原価は抑えてあるのかな~という気もするのだが、まあこの味が個人的にはけっこう好きなのでそうであっても悪い気はしません。アロマや味の複雑さを追求する新ビールが多い中、こういうのを毎冬、ベースラインとして飲むのは憩いでもあります。

 

ブランドサイト*1には過去の冬物語が画像で並んでいて圧巻。

 

25-26UEFAチャンピオンズリーグ リーグフェーズMD6 トッテナムvsスラヴィア・プラハ

 ニューカッスル戦の後は絶望*2に暮れていたのですが、そのあとの2勝ですこし心が落ち着いてきた。そのころと比べて内容に画期的な変化が見られなくともである。

 

 そのころはディスっていたトーマス・フランク・ボールの消極性ですが、実際に実力で優位に立てる相手から紛れなく3ptをうばう、という意味ではクオリティがあるなあと思う試合でした。選手たちが生き生きしなくても高い確率で勝ちを得るというか。

 ここ最近の失調は、それでは勝てない相手にどうやってもがくかを失敗したというだけで、やはりこの路線を踏襲して次の勝負をするのをできるだけポジティブに応援していくのがフランクの一年目の正しい見方かも。「それでは勝てない相手」がプレミアには多すぎるというのが問題ですが、どこかで答えを見つけてくれるはずです。2年目の移籍市場まで待つ必要はある*3かもしれないですが…。

 

「推しが公認ストーカーになりました」瀬尾みいのすけ

 というマンガを読んでいました。自分が推して(トップオタ)いるアイドルにじつはストーカーされていて……、というラブコメなのですが、あくまでおたがいの好意はファンとアイドルの関係として、で、最後までは恋愛関係にはならずに進行する。そのほかにもクィアなモチーフが「アイドル」を軸にちりばめられていて、今さまざまな作品を自然に読んで過ごす中高生はうらやましいなと思いましたね。

 

推しが公認ストーカーになりました / 瀬尾みいのすけ おすすめ漫画 - ニコニコ漫画

 良くも悪くも「無菌室」というか、ショックを読者に与えないように設計されている作品で、大人が楽しむものとしては評価はそれなりにならざるを得ないのですが、心証としては悪くないものでした。

 「アイドルとファンであること」をテンションにして展開するドラマって、もっとしっとりシリアスに作ると面白くなりそうですが、あまりメジャーではやりにくい*4のかも。探すなら何らかのアマチュア創作なんでしょうね。

*1:「冬にしか、出会えない。」30年以上愛され続ける「冬物語」が今年も発売! - サッポロビール公式メディア | CHEER UP!

*2:テマリ草 ほか - タイドプールにとり残されて

*3:もがく方法として一番有効なのは、やはりやれるアタッカーなんだよなあ。

*4:アイドルというのはメディア全体で共犯者的に守らないといけないお約束という可能性がある。

東京居酒屋物語

 

 東京に行っていました。

 

 

 やったことと言えば、飲み屋でお酒を飲む、だけです。*1

 最初に行ったのが東京都八重洲口にあったホルモン焼き店。食べ物や飲み物はべつに普通なのですが、いくつか良かったな~と思う点があって、ひとつがたこやきを一個単位で売っていたところ。なんの変哲もない冷凍揚げたこやきなのですが、一個だけこういう皿に盛られてやってくるとかわいいですね、たこ焼き。

 今残ってるグラスが空くまで、……あるいは次の予定までの15分間、もうちょっとだけつまみたいなと思ったときに頼めるメニューを置いてくれているお店というのは僕はとても高く評価しています。シンプルに、集合体恐怖症でふつうのたこ焼きが食べれないという人にもおすすめ。

 

 その後はふつうに飲み会でした。「LOBBY LOUNGE 東京 HIBIYA BAR」というところで、ふつうはアフタヌーンティーをしにくるところらしいのですが、酒もけっこうな量おいている!とのことで選ばれた。実際それは本当で、堪能しました。

 

 東京駅という立地、ノンアルメニューの豊富さ、雰囲気のおしゃれさなどもあり、酒好き度合いに差があるさまざまな人々で卓を囲む必要があるときの選択肢としてとてもいいなと思いました。酒豪向けのお店なら店選びに多少の自信はあるのですが、上述のような場となるとぜんぜんダメだったので、貴重な個人的手札をドローできました。

 

 次の日は水道橋の「でん」へ。ご時世なのか店員さんの多くが外国の方になっていて、良くも悪くもこのお店の名物だった接客のあたりの強さがかなりマイルドになっていたように思う。……だから、というわけではないと思うが、「いつも満員」というイメージだった客入りもだいぶ変わっていて、大勢でなきゃ基本は入れるという感じに。料理やお酒にそんなに変化はなかったと思うのですが。この日たまたまかな。

 

 ただ、店全体にあった「イケイケ」の空気は失われていて*2、時の流れとその重みを感じましたね。

 

 そのあとは上野に行き、味の笛でちょっと時間をつぶしてから夜学バーで飲んだ。途中、昔下宿していた家の前を通ったのですが(おそらく)完全な廃屋になって*3おり、なんとも言えない気分になった。

 

*1:成熟とは何なのでしょうね。

*2:ふつうに食事して楽しむなら今のほうが全然いい。

*3:家主の年齢を考えると不思議ではない。

サッカー サッカー サッカー

 

25-26セリエA第14節 カリアリvsローマ

 カリアリにプレスをかけてボールを回収、優勢ペースで試合を進めつつもどうもフィニッシュの方法に自信がなさげに見えるローマに対し、意外と最後の形は作っているカリアリという構図。ローマ、両サイドの守備が心配だな~となっていたのですが、実際にまず右のチェリクがうかつなファウルで退場し、次に左に投入されたギラルディが軽い守備を連発、レンシュが左に回ってギラルディは右遷され……るんですがコーナーキックで左を守ったところでマークを見失いそこから失点。最悪に近い流れを覆す手もなく、ローマは2連敗となったようでした。

 

 気になった選手はエンディカ。途中ウィングの位置に進出して速度チェンジを生かしたドリブルでアタックを仕掛けたり、終盤のパワープレーでは巧みなボールコントロールで中継役をこなしたりと、謎の攻撃適正があるっぽい。CBとしてのパフォーマンスには疑問符がついているようでしたが…。

 

2025年J1昇格プレーオフ 準決勝 ジェフユナイテッド千葉vsRB大宮アルディージャ

 

 最後までTOP3を形成しつつも最終節の結果でプレーオフに回ることになった千葉。その行方を見届けようと、試合を見る……、というわけでもなく昼間掃除などしながら部屋の一角で流していて、後半に0-3になったところまで見て、

 

 とツイして昼寝したんですよね。そして起きたときタイムラインに流れてきた投稿を見てびっくりしました。これは世紀の名試合ですね…。

 

 夜に最初から見直してみたのですが、どちらも昇格をかけたトーナメントという場には珍しい「やわらかい」試合でした。量ゴール前でチャンスが多く作られていて、ひょっとしたら、点数の順番が偏っただけで妥当なスコアだったのかもしれない。ただそんな中でも、17歳の若い選手を起用する*1とかも含めて、より柔軟な発想だった、この舞台でもサッカーの根源である遊び心を表現した千葉に軍配が上がったというのはいい話だったのかもですね。

 

25-26ラ・リーガ第15節 レアル・マドリーvsセルタ

 ピッチ上のクオリティとしてはまあいつも通り……、という感じでしたが結果を考慮に入れると今季ワースト。変わりたかったはずのクラブが、中途半端なままもがき続けています。

 

 レフェリーも良くなかったですが、それに乗らずに粛々と試合を進めるべきでした。ミリトンが怪我してしまったのを、あの悲痛な表情をピッチ上で見ているはずなのに……、フラン・ガルシア、カレーラスが出場停止で次の試合*2はどうするのでしょうか。リュディガー、チュアメニ、バルベルデ、ラウール・アセンシオの4人しかDFでプレイ可能な選手がいないのですが…。カマヴィンガをひさびさに左SBでプレーさせるんですかね。毎年こんなことやってるチームうち以外にある?

 

 その前にミッドウィーク(今日)があり、相手はマンチェスター・シティ。何でもいいので走って勝ってほしい。ビッグマッチでのマドリーはまた別のチームだと信じています。

*1:姫野誠とかいう名前も主人公すぎる。

*2:相手はアラベスですが負けうるぞ。

究極のボトムアップマンガ~大暮維人「天上天下」~

 

 大暮維人のマンガ、「天上天下」を読みました。僕の最終的な感想はほかの多くの人が思うであろうことと同様、「意味不明」のひと言なのですが、大暮維人の作品にそれを言うのはもう野暮ってものですよね。ペペロンチーノに「細長い」と文句を言うようなものである。で、それ以外の部分を拾っていくのであれば、やっぱり楽しめたなあという気持ちになるんですよね、「天上天下」。

 

 まずこの作品は第一話が素晴らしいのですよ。……コマに登場する順に、いかにも主人公という雰囲気の作画の高柳雅孝、なにやら小さいけど実力者っぽい棗真夜、ヒロイン感満載で現れる棗亜夜。そして場面は切り替わって、学園に入学して早々、喧嘩の強さでブイブイ言わせようとしている謎の1年生二人組。この5人の関係とは? これからどうなっていく…?というのを短いページ数で生き生きと描いていて、とてもいい導入だと思いました。だれが本当の主人公なのか、この時点ではよくわからないというのもみそですよね。

 大暮維人はこういう細かなカッコいい演出がとてもうまい作家。この短い話を一番カッコよくまとめる方法を知っている、だからこそ、それの集積として、増築をくりかえした違法建築みたいな全体像の作品をつくっちゃうんでしょうね。

 

天上天下 カラー版 1/大暮維人 | 集英社 ― SHUEISHA ―

 とにかく、グランドデザインなく、そのときの衝動をもとに二転三転しながら進んでいく漫画なのである。どこまでついていけるかはその人次第ですが、どこかでついていけなくなって脱落しても、「このこいつは誰で今何をしようとして戦っているの? ぜんぜんわからない」となったあとでも、ひとつひとつのシーンの吸引力と画力で、なんか読めるんですよ。意味が分からないのに読み続けることができる*1

 

 そろそろ大暮維人さんもキャリアの終盤だと思うので、ちゃんと世間の評価みたいなものが固まるような、批評的決定打みたいなのを読んでみたい。ただの絵がエロいだけのカルト作家なのか。それとも、漫画における構成性と良さの関係にたいして疑問を投げかけるような、ある批評的な到達がある*2作家なのか。今のところどっちの可能性もあって、どっちにも決定打がない。

 今このブログを読んでいて、批評心がある人で、大暮維人に興味を持った人はぜひ「天上天下」から読んでみて、わかったことを教えてほしいなと思いました。

*1:しかも意味が分からないのにとても堂々としているので、読んでいてこっちが悪いのかという気分になる。

*2:例えば意味を解説されてわかったところで、その解釈方針でいい作品なのかと言うとそうではないのですよね。あくまで批評的な価値があるとしたら、この徹底的に全体像がわからなくなりながらも細部の演出だけで力強く進んでいく、制作プロセスにあると思うのである。

25-26プレミアリーグ第15節 トッテナムvsブレントフォード ほか

 

凄麺 長岡生姜醤油ラーメン

 家から出たくなくなる日のことを考えて、買い物に出かける日はとくに何も考えずに1個か2個カップ麺をカゴに入れる。それで家にあったのがこの麺なのですが食べたらめっちゃうまくてびっくりした。ノンフライ麺のクオリティが高く、香るけど味には障らないあっさりスープにめちゃくちゃあっている。

 

実は、生姜は、調整が難しい素材のひとつ。
加工の仕方で風味・えぐみ・調理感など、味の違いが出やすい素材であり
単純に量を調整すれば目指す味ができる…というものではありません。

今回目指したのは、
すりたて生姜のフレッシュ感…ではなく
煮込まれてスープと一体化したコクのある生姜感。

長岡生姜醤油ラーメンの誕生に隠された"沼" | すごめんち

 メーカーブログでも大変さが言及されていて読みごたえがありました。

 

ジョニーQ ヌーヴォ プレミアム 2024

成城石井は2022年から、日本と季節が逆転する南半球の地の利を活かし、日本の春に秋を迎えるオーストラリアで収穫されたぶどうでつくった赤ワインを程よく熟成させてブレンドした「立冬ヌーヴォ」をゼロから開発し、ご提案してまいりました。この立冬ヌーヴォは「立冬」を「Lit(照らす) To(冬)」と読み解き、“明るく豊かな気分で冬へと向かう”楽しみを感じていただきたい、という想いが込められています。

冬の訪れを告げる、成城石井の「立冬ヌーヴォ」を11月7日(木)立冬に販売開始 3年目の今年は酒担当バイヤーも唸る会心の出来栄え! | 株式会社成城石井のプレスリリース

 1000円ちょいで去年のボジョレーの2ライン目?みたいな商品が売っていたので買ってきた。ヌーヴォー・ワインを1年後に飲むのは若干破格なようで、たしかにつんとする酸味を最初は感じる。ただ、その後の味はけっこう複雑*1でおいしくて、1年前の面影を感じることができました。これでこの値段ならとても楽しい🥰と言えるでしょう。

 

オーストラリア ジョニーQ ヌーヴォ プレミアム 2025 750ml | 立冬ヌーヴォ | 成城石井.com

 ことしのものはこちら。僕は去年から見守っていますが、とてもおいしそうです。

25-26プレミアリーグ第15節 トッテナムvsブレントフォード

 ここしばらくは嘆きのサッカー観戦者になっていましたが、ようやく一息つけました。ブレントフォードがFatalなミス多め、全体的にプレス手控え目でいてくれたというのもありますが、それでもひさしぶりに攻めができてシュートも打てる、観ていて面白みがある試合になったのではないでしょうか。

 

 うれしかったのはシャビ・シモンズのゴール。トッテナムの7番を背負うならこういうのを決めてほしい…!な流れからの一発でしたね。

 気になった選手はアーチー・グレイ。アタッキングサードに入ると積極的な位置取りでプレーしていましたが、いま組み立てに問題を抱えているこのチームの解答、という感じにはならなそう。中盤底でボールを受けて展開できるMF、冬のマーケットに落ちていないですかね。

*1:ふんわりとした甘みと渋みがあってよい。

カニバリズムとナイトコア~「Murder Drones」~

 

(ネタバレなし)

 

 YouTube上で公開されている「Murder Drones」という3Dアニメ(日本語吹き替えアリ・全8話)をちょっとしたきっかけ*1から知り、興味を持ったので見てみました。これがなかなかいい作品だったので、おすすめです。

 

 ……おすすめなのですが、ただ観るのがちょっと難しい作品ではある。ちょっと目を離すとすぐわからなくなるので、僕もひさしぶりに一時停止を駆使したり、「手元でTwitterを見たりしない」をしたりしながら頑張って観ました。よくわかんないところもまだけっこう多いのですが、とりあえず、観ていてこうだろうなと思ったポイントを挙げていきます。

 

MURDER DRONES DANCE PARTY

マーダードローンズ ダンスパーティー - YouTube

 まず視聴モチベとしては、愛らしいロボットたちのスタイリッシュかつサイバーでキッチュな殺陣を楽しむ、アクションアニメとして見るのがいいのだろうなと思いました。キャラはとても魅力的で、グッズが欲しくなるような出来栄えです。

 

 ほかのジャンル用語としては、ホラー、……ホラーの雰囲気や演出はあるのだが、観ていて怖いという感じではないと思う。むしろそれをパロディにしたコメディという感じかも。

 そして「グロ」なんですが、これがけっこうどうとらえるか見る人次第というか、うまく作ってあるところでもあって、チェーンソーで自分の身体を切断したりとか、拘束されて手術されそうになったりとか、けっこうエグいシーンもあるのですが、「でもロボットなので治るし、死生観もあいまいだし、部品が外れるだけなのでグロくないよね」ということでレーティングを無理やり突破しているような感じがある。

 

 僕は血とか肉の質感が苦手なだけなのであんまりグロいとは感じなかったですが、人によってはキャラクターに感情移入して、「うわあああ~」ってなっちゃうかも。後者の場合はある程度「グロテスク」な作品なので趣味性癖と相談しつつ、無理だったら途中で止める感じで見ていくのがいいかなと思いました。

 

IMDbでは星7.5のレーティング。

 優れているのは世界観の演出とキャラクターのお芝居。キャラはロボばっかりなんですが、なんか髪が生えてたり目の表情が目まぐるしく変わったりと、非常に人間らしい。主人公のウージーとNは「ツンデレ反抗期×なよなよ包容力」*2といういい萌えカップリングをしていて、そのロマンスで最後まで魅せます。

 ロボットの暮らす廃棄惑星という舞台やそこで活躍するロボットたちから見た世界の演出も斬新でした。あるところではラブリーに人間に寄せ、あるところでは皮肉で突き放す。いい意味で心を不安定にさせる仕上がりである。ファンタジックな念動力、肉体的な動き、サイバーに描写されるセンサーの知覚、プログラムっぽいディテールを自由にいきいきと織り交ぜて描く戦闘描写は本当にすごいの一言です。

 

 一方で、作品単体としての完結度合い、洗練され具合、みたいなのは低いのでそこを重視する場合はみなくていいかもしれない。本格的に、「作品の中に描いてあること以上のことまで幻視(み)えてしまう、二次創作の心をもったオタク」向けの作品です。

 

補足

 ストーリーはとても難解ですが、不親切でも意地悪でもないので、(とくに序盤数話)よくわかんなくてもとりあえず最後まで見るのがよさそうです。

*1:アニオタwikiを読んでたら「最近更新されたページ」欄に出てきた。

*2:ハルヒアーキタイプを感じる。