魔界のニュース

 

魔界のニュース

 最近は「魔界のニュース」ばかり読んでいる。たまたまタイムラインに回ってきてゲラゲラ笑いながら見ていたのですが、どうも有名コンテンツっぽい…? ならもっと早く僕にも回してきてほしかったな、と思いました。

 

エビルピアノ教室、ギャ♯しか習えず破滅 : 魔界のニュース

 好きな記事をいくつか。まずはこのエビルピアノ教室の回ですね。「ギャ♯」というのがめちゃくちゃよくて、この「♯」をつけるというのが目立たないけど重要な工夫ですよね。

 これで「ギャ」という魔要素が、じつは人間界で言うところの音階名にあたるものであるということをナチュラルな手つきで知らせている。そのうえで「なんで♯の音を最初に習うんだよ。まずは白鍵からだろ」という双対の笑いも生み出しているのがすごい。大喜利の神様ってこういう細部に宿るんだよなあと改めて実感しました。

 

「先攻が全員死亡して終わるのは野球ではない」魔界野球の重鎮がルール変更の重要性を説く : 魔界のニュース

 これも素晴らしかった。

 

 このツイートが流れてきたことで僕は「魔界のニュース」をはじめて知ったのですが、ファーストコンタクトが不朽の名作で本当に良かったなと思う。魔界のニュースって見出しのインパクト重視で、内容はまあまあ適当であることも多い*1のですが、こちらの回ではちょっと例外的に、中身まで週刊誌インタビュー記事っぽく文体寄せて作り上げており、努力も光っている。

 

月が1個消滅、残り94個に : 魔界のニュース

 これも良かったなあ…。一目見てよじれるくらい笑った。よく考えると「月の数が多い」ということに特別「魔」要素はない*2のだが、それでも「魔」を感じてしまうのは、このサイトが需要に左右されることなく継続して魔界のニュースにこだわって発信してきた、その信頼感にあるのでしょうね。

 

 ちなみにコメント欄もすごい整然としていてびっくりしてしまった。この、大凡人インターネット時代、これだけ態度の揃った投稿コーナーを持つというのは記事を継続的に掲載するより難しいことでしょう。

 このままの温度感で「魔界のニュース」が続いていくことを願いたい。

*1:まあこれは人間界のニュースも同じか。界を問わずニュースそのものの持つ性質なのかもしれない。

*2:たしか木星とかはこれくらい月があるはずである。

米が炊ける瞬間が楽しみ

 

 最近、お米を炊くのにはまっている。

 

 お米を炊くくらいあたりまえのことではないか、と思われる向きもあるかもしれませんが、個人的にはこれはけっこう大事なんですよね。なぜかというと、僕はわりと昔から米のアンチをやってきていて、そのぶんパン派とかほかの何か派だったのかと言われると別にそういうこともないのですが、とにかくお米を否定できるタイミングがあれば基本否定して暮らしてきたのである。

 

 子供のころは毎晩食卓にはいちおうご飯は並んでいましたが、米を特別おいしいと感じたことはなく、日本人は米しかなかったから今も米を食べているんだろうな…(マックがあればマックを食べただろう)という認識でいた。成長して自分の食事を自分で用意するようになってからも、あえて米を食べようという気になったことはほとんどなかった。

 定食とかで、頼んでないのに米がついてくるときがあるじゃないですか、べつに米の味が嫌いとかではないので、そういうときにはひと口か二口くらいは食べるのですが、米との接点と言えばそれくらいである。

 

 しかし最近、……3月に入ってくらいからなのですが、めきめきと炊飯の頻度が上がり、またラップに包んである程度持ち越すのではなく、おいしすぎてその場で食べきるようになってしまった。流れが変わったと言わざるを得ない。

 

 しかも食べかたも、これまでは米を炊いたらレトルトカレーをかけたり、肉野菜炒めをかけてすた丼風味みたいにして消費していたのですが、最近はつけものや梅干しと一緒に食べたり、素茶漬けにしたり、海苔を巻いてちょっと醤油を垂らして食べたり、ふりかけをちょっとずつかけて食べたり……、と、あきらかに「米」の風味そのものを味わうものへと進化してきている。

 

 対比をはっきりさせるために昔の自分の米に対する言及を探してみた。直接はっきりと米を軽んじている言葉はやはり火種になるからか、書き込んでいませんでしたが、米にたいしてマイクロアグレッションをしているツイはいくつか見つかった。

 自分でもびっくりなんだけど、こんな有様から米を好きになることってあるんだな。人生には何でもあるようである。

 

展望

 これからの展望としては、いまはけっこう水の量などをあえてアバウトにしているので、その分散の中から個人的なベスト配分を見つけたいですね。

 あと、銘柄や炊飯器の質などにもこだわりを持っていきたい。いまはどちらもエントリークラスのものを使っているのだが、これだけ好きなら、1歩か2歩くらい階段を上ってもいいのではないだろうか。

能力バトルの能力名にした結果かっこよかったと思う文学作品タイトル

 

 

 過去、「スタンド能力にしたい作品名」みたいな話をしていたときは、能力に名前を付けるなんて実際にはやったことがないけど仮定して、みたいな顔をしていたのですが……、

 

目次 アスキィの奇妙な知事選挙 やる夫達のいる日常

 実際は昔、やる夫スレで「スタンド」の設定だけ借りた能力バトル物のオリジナルストーリーを連載していたことがあり*1、めちゃくちゃバトル能力を考えては「これはセンスがいいだろう…ニチャァとなりながら名前も考えていた。

 今回はその中から、個人的にカッコよかったなと思う能力名をいくつか挙げていきたい。ちなみに名前は基本的には文学作品名から取りました。*2

 

能力名にした結果かっこよかったと思う文学作品タイトル1:オン・ザ・ロード

ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』文庫化! / オリジナル草稿版『スクロール版 オン・ザ・ロード』刊行!|河出書房新社

 1個目は「オン・ザ・ロード」である。ある程度使い手と同調はしているものの、基本的には勝手に街をさまよい歩いて行動する、という性質を持った能力で、「これは本当に作中で持ち主とされている人物の能力なのだろうか?」という含みも持たせる、という味つけもした。

 この能力の内容と、名前、そして元ネタの展開が、かなり「近すぎず、遠すぎず」感があっていいですよね😋。あと複雑な語彙や構文は使わずに、謙抑的に、「ジョジョ」にいそう、って感じの名前にできたのも非常に良かった。

 

能力名にした結果かっこよかったと思う文学作品タイトル2:センチメンタル・エデュケーション

感情教育(上) - 光文社古典新訳文庫

 次は「センチメンタル・エデュケーション」。こちらはけっこうな大ボスのもつ能力名なのですが、それとは裏腹にちょっと柔らかい字面にしたほうが、迫力が増すだろうと考えたうえでの選択である。能力の内容ともマッチしている*3し、あと元ネタ作品の格としてはよほど大物なので、そこで一回ハッタリが効くというのもうれしいポイントである。

 

能力名にした結果かっこよかったと思う文学作品タイトル3:オレンジ・アンド・タール

オレンジ・アンド・タール 藤沢周 | 光文社文庫 | 光文社

 最後が「オレンジ・アンド・タール」。作中では非常に地味で、あんまり目立つ場面もないのですが、ネーミングとしては個人的にはなかなか気に入っている。ちょっとキャラクター的に、あんまり凄みが効くと困るのでそこそこに……、でも雰囲気はあって、「触れた物体に毒物を仕込む」という能力の内容ともいい感じにマッチするように、という条件でなかなかいい作品を見つけることができたのではないでしょうか。当時読んでなかったのでこのために読んだのを覚えている。

 世界的名作ばかりをもじるとそれはそれでなんかダサい*4ので、こういうタイプの作品も入れて差し色にしておく、というおしゃれムーブができるのもいいですよね。

 

 逆に正直良くなかったなと思っているのは「オリエンタル・テイルズ」(オリエンタルという語が、持ち主キャラの性質とあわせて作中で無駄な含みを持ってしまった)、「移動祝祭日(ア・ムーバブル・フィースト)」(ただ名前を使っただけになっちゃった)、「パヴェーラフ・バリエーラフ」(カッコつけて現代を引いてきたけど、邦題の「バリエール越え」を全然超えれてなくて恥ずかしかった)、などですかね。

 

まとめ

 これからはもっと地域の活動や、家庭、仕事上でのスキルアップなどに時間を使っていきたい。

*1:いま思い出すとものすごい作業量だったが、それでも完結まで1年9か月ほどかかった。ただ、やっぱ能力バトルものを考えてえ~というのは子供のころからの夢であり、実際いま読み返してもけっこう面白いなと思える(とくに終盤は)ものにはギリなったので、デジタルタトゥー感もちょっとありつつも、やってよかったなあとも思っている。

*2:ジョジョ」では音楽からとられるのが通例となっているが、当時はあまり音楽知らなかった。

*3:まあこれはちょっと近すぎたかもしれないが。

*4:いま調べてきたのか? という匂いがするため、カルチャーマウント合戦に負けやすくなる。

忘れずに帰ってくるんだよ。あんたのように簡単には出ていけない人たちのために。~サンドラ・シスネロス『マンゴー通り、ときどきさよなら』~

 

 いつか、わたしだけのホントの友だちをつくるんだ。わたしの秘密をうち明けることのできる友だち。わたしのいう冗談を説明ぬきでわかってくれる友だち。それまでのわたしは赤い風船。錨のついた赤い風船。

 

マンゴー通り、ときどきさよなら 中古本・書籍 | ブックオフ公式オンラインストア

 『マンゴー通り、ときどきさよなら』を読みました。口ずさみたくなるようなタイトルで、みるからに名作の匂いがしますが、実際読んでみたら名作なんてものではなかった。

 詩人としてデビューしたこの作家の文章はいたるところすべて美しく、またそういう作家にありがちな無軌道さはなく、連作短編としてひとつの構造物になっている。そのうえ、一本一本はショートショートくらいの分量なのですが、それぞれ話としてきれいにまとまっている。文学的な美しさと、社会的な視点とが両方とも高いレベルで組み込まれている。理論上完全無欠満点の文学作品と比べたらそれは多少は劣るところはあると思いますが、でも人類の歴史の中で形となって出てくるものとしてはこれ以上を望むのはぜいたくと言っていい水準ではないでしょうか。

 特別な理由がない限り必ず読んだほうがいい作品です。いつか、絶対にね!

 

 この作品について絶賛する以上に言いたいことはあまりないので、個人的な思い出の話なのですが、今日読んだんですけど、5、6年くらい前に一回手にとってはいるんですよね。地元に帰っていたときで、運転免許の試験を受けに那覇に行っているところで、午前中の学科と午後の何か(忘れた)の間の時間を近くの本屋さんでつぶしているときに、たまたま背表紙を見て手に取って、最初の3篇くらいを読んだ記憶がある。

 そのときもひしひしと名作感を感じていたのだが、いろいろな考慮の末にその場では買わなかった。ただ、いつか読むだろうな…という感じはあった。まあ何が言いたいかというとですね、名作は待っていてくれるので、いま僕は「絶対に読んで!」という内容の話をしているのですが、すぐじゃなくていいんですよということである。『マンゴー通り、ときどきさよなら』すごいキャッチーなタイトルなので、記憶のどこかには引っかかっているはず。次に見かけたタイミングかその次か、……いつでもいいので、という話である。信じられないくらいの名作ですので。

 

子どもたちにパンケーキの夕食を食べさせて寝かしつけたあとで、ちいさな紙切れに詩を書きつける。何度も何度も折りたたんで長いあいだ握っているから、そのちいさな紙切れは一〇セント玉のような匂いがする。

忘れずに帰ってくるんだよ。あんたのように簡単には出ていけない人たちのために。

 

U218 マンゴー通り、ときどきさよなら - 白水社

 上には自分がいま読んだバージョンのを乗せましたが、白水Uブックスでも出ているのでこちらのほうが手に取りやすいでしょう。内容は同じだと思われます。



『日韓関係史』(木宮正史)

 

日韓関係史 - 岩波書店

 現代の日韓関係が始まる、その初期条件を作った前史として19世紀末~1945年の日本と韓国の状況について触れつつ、その後の日本と韓国が現代*1にいたるまでお互いどのような外交・社会・経済状況にあって、そのうえでどのように関係を進展・後退させてきたかが教科書的にコンパクトにまとまっていた本でした。非常に面白かった。

 日本と韓国の関係といえば、……まあ僕くらいの世代や趣味だとギリ文化的なものがトップに来ると思うのですが、やはりメディアを通じて入ってくる、歴史の解釈をめぐる激しい対立がいちばんに思い浮かぶやつですよね。

 それに関して、この本を読んで印象に残ったのは、そういう社会や世論のレベルでの「歴史認識」問題は実際の日韓関係にたいして、変数というよりはむしろその反映である、というような書かれかたをしている部分が多かったような気がするということである。

 

 実際には日本と韓国の間には、100余年の間にいろいろ立場の変化はあるものの、だいたい一貫して経済上の関係と安全保障上の関係があって、それを、アメリカや中国、そして北朝鮮といった諸外国の動向に左右されながらも、その経済・安全保障について両国がどうプランしているかに応じて、自国の「反隣国」の世論をあるときは顕在化しないようにつとめたり、逆に政治的資源として利用するために野放し、そしてそれ以上にちょっと盛り上げたりすることがあるのである。

 何が言いたいのかというと、メディア等で前面に出るのは日韓関係のこの気持ちの上での対立関係であることが多いじゃないですか。しかし、外交のリアリズムの上では、世論は道具であったり、大きくても政権を内側から揺さぶりうる一要素として解釈できて、もっと大きな経済社会上の枠組みだったり、安全保障の地図上の各パワーの変化にたいして思ったより小さな位置づけしかないんだろうなということである。

 

 それを踏まえるというかわきまえていれば、煽情的なトピックにたいしてちょっと距離を置いて考えることができて、一般市民の政治参加レベルやさまざまな人と触れ合う生活のなかでは、その置けた距離が役に立つことのほうが多いのかなと。

 

Amazonリンク

日韓関係史 (岩波新書) Kindle

https://www.amazon.co.jp/dp/B09LHC4JVX

 

 というわけでけっこう役に立つし、面白いしとくに*2、コンパクト。内容もふつうに高校教育くらい日本史だとあんまり扱わないところだと思うので、コストあたりの得られる知識も大きそうです。

 しかも今はKindle Unlimitedでは無料配信されている。おすすめです。

 

*1:刊行は2021年で、その直前までがこの本の記述の対象になっている。

*2:双方の歴史認識の違いを「正義論」のふたつの立場と関連づけて、一歩踏み込んだ解釈をしている部分など、どちらかというと現実社会に関連する本よりはしない本のほうをよく読む学生時代を過ごしていた身としては良いなと思った。

とてつもなく大好き ほか

 

AoE2 Hidden Cup

[AoE2]Blue Emotion #24/03/04[Hidden Cup 5 hosted by T90Official : Grand Final]

 エイジ・オブ・エンパイア2(AoE)の「Hidden Cup」という大きな大会を連日精力的に実況していたkoujanさんの配信で見ていました。ゲーム自体は現在のトッププレイヤーが4タテして勝利するというショッキングな展開で、いろいろな意味で心を揺さぶられた。……将棋を見ていて藤井聡太環境に慣れていなかったら危なかったですね。

 

 大会形式も面白くて「Hidden」という名の通り、プレイヤーが全員、本名を隠して参加するんですよね。で、見ている人にとっては、各プレイヤーのスタイルや勝ち星雹を参考にして、あのプレイヤーの正体は誰誰だろう、いや、あいつに違いないなどとワイワイ観れて、視聴者を強く巻き込めるいい趣向のイベントである。これは汎用的にいろいろなeSportsでできそうなスタイル*1なので、見てみたいですね。何なら将棋でも…!

 

信玄食品 煮貝

【20199】煮貝[瓶]こだわり4種詰合せ | 煮貝 [瓶] | ギフトに使えるあわび煮貝の通販|信玄食品

 保管できる貝のおつまみがほしいな~、と思って最近飼って非常にいいなと思った商品。単純にお酒のアテとして「貝」が好き*2、というのもあるのですが、個人的に一番心惹かれたのがこの売り文句。

 

 「瓶に入っている煮液、出汁として使えますよ!」というものである。僕はけっこう出汁が大好きで、いろんな食材を煮たあと、これは何かに使えないかな😋と考えてしまいがちなのですが、おつまみと同時に貝のうまみが詰まった出汁まで買えるのだというからバーゲンとしか言いようがない。

 

 おなじ考えの人がいたらぜひ検討してみてください。

 

とてつもなく大好き

【PV】とてつもなく大好き / M-time

 数日前に弟二人と通話をしながらito*3を朝5時まで永遠にしたのだけど、そのときに、「名曲」というシンプルなお題が出て、一番下の弟がdiscordのチャットに貼ったのがこのURLだった。

 僕はこれを聴いて、正直めちゃくちゃ名曲だと思ってしまったのだけど、いまだにそれがなぜなのかはわからないまま毎日ずっと聞いている。唯一言語化できるとすれば、このずっと中途半端に明るい感じがふわふわと抑揚なくいつ唐突に終わってもおかしくないくらい平坦に続いているのが僕の人生でいちばん楽しかった時期を思い出させるからなのかも……、というくらいです。

 

 ちなみに弟的には56点くらいの曲らしい。僕も客観的な視点ではそう思いますが、自分の人生は主観にしか生きることはできないのである。

*1:持ちキャラがある格ゲーでは難しいかも。

*2:ちなみに昔は貝は苦手で、とくにハマグリより大きい貝は見るのも嫌だった。このように子供のころは苦手だったけどお酒飲める年になって好きになった食品にはほかに、ナス、水、豆腐などがある。

*3:itoの良かったお題 - タイドプールにとり残されて

『ムーン・デラックス』 ほか

 

アイラミスト オリジナル・ピーテッド

アイラミストは、1922年マルガデイル卿生誕21年を祝い、アイラ島の個性的なブレンデッド・スコッチとして生まれました。多くの人々に重厚なイメージのシングルモルトラフロイグ」をキーモルトに、スペイサイドのシングルモルトとグレーン・ウィスキーをブレンドしています。

アイラミスト オリジナル ピーテッド

 というウィスキーを買いました。買うのは初めて、そして、たぶんですけど、メジャータイトルじゃないけどかといってそこまで格が高いわけでもない、という感じの銘柄なので、バーとかにもあんまり置いてないし出されるタイミングもあまりないんじゃないかな…、ということでおそらくひと口でも飲むのは人生で初めてのお酒である。

 

 「アイラ」とでかでか書いてあるので、アイラ系のスモーキーな味を期待するのですが、一口目から「?」という感じ。雑味というか、安酒味もかなりして、「おいしいです」とはならない。同じ値段でもっとおいしい酒がいくらでもありそうである。

 ただ、そういうコスパとか格を度外視して、なんか愛嬌みたいなものがありそうな気もしたのは事実なんですよね。逆張り性質のせいかな…、そうではなくあってほしいな。

 

『ムーン・デラックス』

ムーン・デラックス Amazon

 フレデリックバーセルミさんという人の書いた短編集『ムーン・デラックス』を読んでいました。海外文学好きな人はちょっと名前を見て「ん?」と思うかもしれませんが、その通りで、ドナルド・バーセルミの兄弟らしく、バーセルミ家にはもう一人作家の兄弟がいる作家一家みたいですね。

 

 作品は非常に淡白なスタイルで書かれていて、とくに来歴や人柄が描写されることのないプレーンな主人公が、複数人の登場人物と出会い、郊外的な匿名環境の中でいくつかイベントをこなし、とくに山も落ちもなく20ページくらいで終わる、という似通った作品がいくつも並んでいる。ちなみにけっこうどの作品も面白いです。

 

 まあ~、でも似たようなスタイル、いわゆるミニマリズムで書く作家というのはアメリカにはいくらでもいて、そのなかでもけっこうこちらのフレデリックバーセルミさんは評価されている*1人らしいが、たとえばほかの人と比べて具体的に何が?というのはちょっと今回の読書ではわかりませんでした。面白いのはもちろん面白いではあるのですが……。

 

さらば青春の光Official Youtube Channel

【連絡禁止鬼ルール】2時間以内にAマッソの居場所を突き止めて結婚御祝儀40万円渡すことができるのか!? - YouTube

 完全にビッグコンテンツなので今までなんどか見たことはあるのですが、続けて動画を見たことはなかった、さらば青春の光YouTubeにいまになってとてもはまって続けて流している。

 

 最初はなんとなく、スタッフとかも含めて全体的に漂う輩感がnot for meだなと思ったのだが、なんか慣れてくると、もちろんある程度は輩感あるんですが、その「輩界」では割としょぼくれている方だなという感じもあり、愛嬌のあるおじさんだなという視点でも見れるようになったというのがあるかもしれない。

 

 あと、東ブクロ! あんまり知らなくて、さらば青春の光って敏腕の森田がひとりで成り立たせているコンビなのかなとイメージで思ってたのですが、東ブクロ、めちゃくちゃ面白いですね。

 ワードとかじゃなくてドッキリにかけられた後とか理不尽な企画の前とかでふてくされてキレているのが抜群に面白くて好き。この属性はがーどまんがトップだと思っていたのだが、熾烈なつばぜり合いがありましたね。

 

 上のは見たやつではなく別にまだ見てない動画を貼ったので、この後は上の動画を見ようと思います。

*1:日本ではほとんど知られていないようである。