曲がりネギ

 

 書籍の編集者をやっている友人がLINEしてきて、「レビューばっかり書いてもだれも興味ないですよ。そんなことより日常の出来事を飾らず正直に書いてください。日記のほうが面白いです」と言われたので、今日からこのブログは方針変更します。

 なるべく日常の出来事を、誇張せず嘘もつかずに、日記を書いていくぜ。

 

 ……といっても今日は料理以外はほぼ何もしなかった。いつも通り16時くらいに起床して、なにが食べたいか考えながらスーパーに行った。思考は失敗し、食べたいものをなにも思いつくことができなかったが、鱈の切り身*1が消費期限間近ということでとても値下げされていた*2ので、一回これで煮つけを作ったあと、身とかだしを転用して炊き込みご飯*3を作ろう、というプランが固まった。

 

 煮付け用に「曲がりネギ」という新種のネギを買った。

 

たしかに曲がっている。

 「曲がっているだけだろ」と思ったのだが意外とこれがバカにできない。ふつうの長ネギって買うと買い物バッグからはみ出してしまい、スーパーからの帰り道でかなり屈辱的なルックスになってしまうのだが、この曲がりネギは曲がっているので、バッグに全部収まるんですよね。この点に気づいて画期的な新品種を作った育種家はすごいと思う。

 

 一方、曲がっているので、包装から取り出すとき引っかかって抜けない、という不便さもある。見た目重視か実利重視かによって買い分けていく必要がありそうで、どちらにもニーズはある。まっすぐなネギがスーパーの棚から駆逐されてしまう、ということは起きなさそうだ。

 

 さて、調理完了。

 

おいしかったあ!

 結論としては画像の通りだったのだが、結局骨が多すぎて鱈を炊き込みご飯に入れるのは断念。そのついでに煮付けの汁を炊き込みご飯用のだしにする、という当初のプランも忘れてふつうにめんつゆその他で作ってしまい、たっぷりあるはずだったシナジーがゼロになってしまった。それぞれでおいしい*4から別にいいんですが、でもすこし悲しいね。

 

 悲しい気持ちは曲がりネギの画像をブログ用に加工しているうちにすこしずつ薄れていって、今は平気の状態である。みなさんも落ち込んだときは、曲がりネギを買いに行くといいかもしれません。

*1:切り身と書かれていたが…。たしかにトレーの上のほうは切り身だったけど、下のほうはアラだった。まあ解釈しだいですね。

*2:量もかなりあったが、泊るところがないという家出少年が今はたまたまうちにいるので、作りすぎの心配はせずにすんだ。

*3:炊いたぜ! 炊きたて!!炊き込みご飯 - タイドプールにとり残されて

*4:炊き込みご飯のほうはマイタケと姫竹と玉ねぎを入れたのだが、どれも香りの主張が強い食材のためあまり共存できていなかった。まあまずくはないのだが、なんていうんだろう、格調の低い料理になってしまっていた。