実家景

 

 なんと! しばらくまえから実家ライフを満喫している。やっぱり実家はいい。目が覚めて地元にいるということが限りなくうれしいというのもあるし、たんに僕のひとり暮らしの7倍くらい物質的に豊かというのもある。

 

 実家には変わっている場所もあれば変わらない場所もある。今回は「変わったなあ」と思う場所と、変わらないなあと思う場所を紹介したい。

 

変わった場所

 いちばんびっくりしたのはお風呂場の扉が内外逆になっていることである。最初模様替えをしたのかなと思ったが、祖母に聞いてみると「業者が間違えて逆につけた」らしい。*1

 「外側からしか鍵が開け閉めできない」という点を除けば、まあ、気分を変える家のマイナーチェンジと言ってもいいのかもしれない。最悪の場合牢屋として使えるスペースが家にあるというのは緊張感がある。

 

 もうひとつはもともとベランダだった場所がリフォームされて、休学中の弟の部屋になっていたこと。服と乃木坂のCDとシーシャスタンドと本が床を覆いつくし、窓の桟には灰であふれた灰皿が置いてある、きれいな「モラトリアムサブカル学生のひとり暮らし部屋」になっていて感動した。実家にいながらこんなにひとり暮らしができることあるんですね。

 

変わってない場所

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 僕の知るかぎり5年くらいまえからここに置いてある大中小のレッドブル。この部屋は、僕ら家族の中でけっこう主が転々としたため、だれが置いたのか僕はよくわかっていない。ちなみに未開封なのか開封されているのかもよくわからない*2

 

 見るたびに「缶ぐらいはやく捨てろよ」と思っていたが、5年もたつと隣にある船やメリーゴーラウンド型オルゴールと同格の、レディ・メイドのアートのように見えてくる。

 

その他

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 ちょっと良かったのがこのカレンダー。今年は「沖縄の野草を調理して食べてみよう!」みたいなコンセプトだと思うのだが、12月の草がおいしそうなことひとつも書かれていなくて笑った。

 

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食糧難の時代に食用にされたという記録があり、つやつやとした葉は茹でるとぬめりが少し出るほか、味にはほのかな苦みが。

 

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食べたときにグンバイヒルガオのぬめりが感じられます。

 アピールポイントぬめりか~……。

 

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 味覚面ではわざわざ持ち出す必要はない*3……もっとほかにいい草はなかったのだろうか。

 

*1:もう業をたたんだほうがいいだろ。

*2:高いところにある窓なので見えない。

*3:ちなみにこういう理由で沖縄から持ち出せない食材はいくつかあって、いちばん有名なのが「紅いも」だと思う。なので「紅いもタルト」みたいな加工後の形でしか内地では食べれない。個人的にはふつうにふかして食べるのも、ぱさっとした食感とほのかな甘みがあって、……しっとりとしているふつうのさつま芋より断然好きである。もし沖縄に来るときがあったらぜひふかし紅いもを食べてみて下さい。超限定品なので。