東京の心理的地図

 

 住んだ/通った経験の有無や土地勘、思い出の多寡にかかわらず、なんかちょっと好きな街となんかちょっと嫌いな街というのがありますよね。待ち合わせ場所にここを指定されたとして、なんとなく乗り気になって、ちょっと早めについちゃおうかな~となる場所と、なんとなく気分がのらず、家を出る準備を始めるときにちょっと気分がのらない場所。

 引っ越しの予定があるときや、ないときに、趣味で物件を検索するしていたらなんとなく見てしまう駅とそうはならない駅。夢でよく見る景色と、見ない景色。

 

 僕も東京に長年住んだので、いったんそれをまとめてみることにした。東京の心理的地図である。暖色ほど心理的に親しみを持っているエリア、逆に寒色に行くほどちょっと避けたいエリア。また色の濃さが興味の濃さをざっくりと表すように塗り分けた。

 

 こんな感じである。ざっくりと言葉でも説明していきたい。

 

 左側中央段にひろがるオレンジ色のエリアは、ざっくり京王線と中央線の沿線。ここは上京してから最初の4年間暮らしたエリアであり、僕だけではなく多くの僕の友人もこの辺(それともっと向こう)に住んでいた。特別なにかがある場所ではないのだが、やはりここを嫌いになることはできないし、たまに用事があって出かけると感慨深い気持ちになるエリアである。

 

 その上下にはほとんど行くことはないが、まあ、感覚として、さっきのオレンジエリアとそう違うことはないという印象を抱いている。街ごと、区画ごとの大きな変化もなく、なだらかに感じの悪くない場所が続いている、……といった印象。

 

 練馬・豊島・板橋・北といった東京北側のエリアにはあまり縁がなく、また漠然と、東京西側とは空気の違うところだという印象がある。完全に気の許せる場所ではないが、おおむね味方であろう、というような。

 

 さらに時計の針2時方向ぐらいになると、ここは住んだことがありうろうろ探索したことがあるエリアなのでまた暖色になっていく。あまり土地勘はないが、南側の三つの川が流れる下町エリアも個人的には憧れのある場所である。一度くらいは住んでみたいねえ。

 江戸川を越えると土地についてはまったく分からなくなる*1のだが、でも肯定的な興味関心は持っている。

 

 浦安~千葉の臨海エリアは、ちょっと嫌ですね。何か具体的な嫌なことがあったわけではないのだが、でも、う~ん、この色である。

 

 塗り忘れているが葛西臨海公園は何回か行ったことがあり、行ったときは非常にフレンドリーな時間を過ごしたので、まあちょっと上とおなじオレンジ色でいいですかね。

 

 臨海エリアは厳しい。……まあ僕の交友関係でここが特別好きな人というのはいない気もしますが。同じく寒色で塗られている山手線内南側も難しいですね。僕にとってはよそよそしいトーキョーという気分である。歩いているとなんか喉が渇くんだよな。

 さらにその西側には最悪のエリアがうごめいている。マインクラフトで言うとネザーに対応する場所ですね。ここに行かなければならないときは数日前から非常に憂鬱な気持ちになる。

 

 ……というわけで僕の個人的「東京の心理的地図」を紹介しました。みなさんの心理的地図も、ぜひ教えてくださいね。バイQ~。

 

*1:鎌ヶ谷に数回行ったことがあるくらいだ。