子どものころ、「ドラえもんのひみつ道具でなにが一番欲しいか」という話を友達や両親としたり、生活のいろいろな場面で「あー、いまこの道具があればなあ」と思ったことはありますよね。
しかし、自分でもこのまえびっくりしたのだけど、大人になって「あの頃憧れたひみつ道具」のリストを見ても、「欲しい」という気持ちを動かされるものってじつはあんまりない。
というわけで今回は、私的な、子どものころはめちゃくちゃ欲しかったけどいまはべつに欲しくはない・無くてもべつにいい「ドラえもんのひみつ道具」を5個あげていきます。
1 タイムワープリール
くるっとハンドルを回すと時を飛ばすことのできる道具。子供のころは、小学校に行くときとか運動会練習が始まるまえなどにいつもこの道具のことを考えていた。あの頃、人生には「ただじっと耐えてやり過ごすしかない時間」がとても多くて、この道具はとてもとても素晴らしいもののように思えたのである。
だが。……あんなにほしかった「タイムワープリール」なのに、いまはぜんぜん欲しいと思わない。大人になって、人生がほとんど「楽しい時間」「楽しいことはないけど、まあやらなきゃいけなくて、必要で、そのことを自分でも納得しており主体的に稼働している時間」の2つで構成されるようになってきていて、なんか「飛ばしたいな」という時間が見当たらないんです。
このことに気づいたときに、我ながら「大人になったなあ」と思ったし、人生の大部分が自分の意志ではどうにもならない「耐え」で埋まっていた子供時代、厳しかったな…、と思う。二度と戻りたくない。
2 タイムマシン
このペースでやっていったら文字数が多すぎるのでここからはダイジェストで行きます。
子どものころ欲しかった理由:
恐竜とか歴史上の戦とかを生で見たかった。
いまはべつに欲しくない理由:
昔のことより「いま」が大事だから
3 未来小切手帳
好きな金額を未来の自分から前借りできる道具。使いすぎると「43歳の夏のボーナスまで収入ゼロ」みたいなことになる。
子どものころ欲しかった理由:
無限に前借りすればべつに困らなくない?と思ったので
いまはべつに欲しくない理由:
国がおなじことをやっている
4 さいみん機
ぐるぐるを見ていると眠くなる。
子どものころ欲しかった理由:
眠れない夜が辛かったから
いまはべつに欲しくない理由:
眠れない夜はたまにあるがそこまでは辛くない。気の持ちようだと思う
5 国際保護動物スプレー
吹きかけられた生き物は「珍しい、保護しないといけない生き物」として世界中から扱われるようになり、めちゃくちゃ保護してもらえる。しかし、注目も集まるため居心地の悪い思いをする。
子どものころ欲しかった理由:
ちやほやされたかった
いまはべつに欲しくない理由:
考えが変わって、あまり目立つことなくやっていきたい