宇宙にきらめく エメラルド

 

 あいかわらず弟と飲んでいる。今回いちばん盛り上がったのは、歴代ウルトラマンの「上がる」主題歌が、それぞれの戦闘シーンに合わせて流れてくる「歴代ウルトラ列伝」的な動画を流したときだ。こどものころ、これを兄弟でよく見ていた。

 

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 どれだけ盛り上がったかというと、このビデオロゴの時点で熱狂の渦、「あちぃ!」と思わずハイタッチをしたほどである。しびれたね。

 

 ウルトラ戦士の主題歌はやっぱりおぼえていて、自然と口ずさんでしまう。「♪とおくかがやくよぞらのほしに ぼくらのねがいがとどくとき~」「♪たおせひをはくだいかいじゅう ウルトラビームでストライク!」「♪かいじゅうたいじにしめいをかけて もえるまちに あとわずかー」

 魅力あふれる詞とメロディーだ。

 

 子供のころは2級のウルトラマンだと勝手に格付けしていたので、あんまり好きじゃなかった、……からあんまり聞いてもいなかったと思うんだけど、80とかグレート、パワードあたりの曲もぜんぜん口ずさめたのが、いまとなるとかなりうれしかった。

 「♪ウルトラマン ウルトラマン ウルトラマン ……パワード!」なんていま聞くとめっちゃソウルフルで熱いし、「♪ウルトラマン80 ウルトラマン80 He came to us from the star~」はちょっとおしゃれなのがいいですよね~、かっこいい。

 

空を見ろ
星を見ろ
宇宙を見ろ

 大人になってから聞くからこその発見もあった。たとえばタロウの主題歌のこの部分、過去には「全部方向一緒じゃない……? なんか浅い歌詞だなあ」と思っていたのだけど、まったくそんなことはない。

 たしかに見上げる方向としては同じだが、空と星では見つめている距離が違う。そして空や星と比べて宇宙では、捉えているものの概念的スケールが違う。

 おなじ方向に顔を向けながら、複数のものをそこに見出すこと。それが希望ということであり、ウルトラ戦士が出てくるフィクションが子供だった僕らに教えてくれたことなのだ。

 

宇宙にきらめく エメラルド

 今も昔もいちばん愛唱していたのはウルトラマンレオの主題歌だった気がする。これは展開がかなりいいんですよね。たんに詩として見ても、おどろきや心地よさ、ウルトラマンのワンダーがあって、かなりの線にいっているテクストなのではないか。

仲村宗悟 ウルトラマンレオ 歌詞 - 歌ネット

 

 ティガとかダイナとかの曲はカラオケで流れることがおおいが、たまにはこのへんをかけて上がっていくのもいいのではないか。まあ、大抵の人は「歴代ウルトラ列伝」みたいなビデオを昔見ていないので、べつに盛り上がらないのですが……。