花見から5次会へ

 

 新しい土地で過ごす最初の一年というのはとてもよいですよね。新鮮な気持ちで、その年の景色やその移り変わりを楽しめるというか。沼津の春、桜スポットを見るのも楽しみにしていて、もともとはてきとうにちょこっと行ってチラ見して帰るくらいで済まそうと思っていたのですが、ありがたいことに花見の会に誘われることになったため、それで本格的な花見をしたのでした。

 

 13時ごろに沼津の街中にあるバーに集合。食べ物や飲み物をもって、香貫山というちょっとした山に登っていく。主催者はそのバーの店主さんで、集まるのはそのバーの常連の重鎮たち。当然僕一人だけ浮いており、「なんだかジャリが混じりこんでるな…?」という空気になりそうなものであったが、みなさま非常にやさしく、適宜話に混ぜてもらいながら、沼津の桜と外の空気、お酒やおつまみを楽しみました。

 

 ちなみに登るのはけっこう大変で、一休みせずにいくとちょうど山頂でへとへとになるくらい。そのシチュエーションで飲む酒は美味しかったし、ふもとでは「まああればつまむか」くらいの訴求力しか持たなかったいくつかの酸っぱいおつまみ、――とくになます、などは山頂では神の食べ物に見えましたね。運動した後の酸と塩は本当にすごい。

 

 さて、夕方に入る手前ごろには下山して、2次会へ。ここが僕単体ではほとんど行く機会はないであろうところだったので感動があった。見えますかね、こういうふうにいろりを囲む席があって、そこで熱した野菜やキノコなどを食べることができるというお店である。

 席はいろりを囲む形なので、12人前後でしか訪れることができない。もちろん厨房で作るその他の料理やお酒もおいしく、とても得難い経験であった。

 

 そのあとは韓国料理屋→ワインバー→その隣のバーと5軒目まで行くことになり、翌日にかなり響いたのですが、それでもまあお目こぼしいただける程度のはしゃぎようだったようだったので安心しました(記憶はもちろんとぎれとぎれにしかない)。

 ただ遊びの常として翌日には響いた。とくに朝起きたときメガネをどこに探してもなかったのはここ数年でいちばんのバッドでしたね。メガネなんて失くしたらその場を動けないんだから失くすわけないだろとふつうに考えて思うんですけどそれがないわけですからね*1。メガネがなかった1時間くらいは本当に落ち込みましたね。

 

 翌日は仕事だったので仕事をしましたが、ここ1年くらいでいちばんの正念場でした。ですが無事乗り切った。

 

 来年の春も楽しみです。

*1:結局家の物陰にあった。