まるで
うすく引き伸ばした1年のような
手のかかる季節

僕は
外人の言うことなんか聞かずに
硬貨を素手で混ぜた

雨水を飲んだ

僕はお客さんに言ってやった

砂の味を知っているのは
砂浜で泣いたことがある人だけだよ

言葉の本当の意味を知っているのは
海岸レストランの裏側に
埋められたお魚だけだよ