自分の大喜利に点数をつける 10

 

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自分の大喜利に点数をつける 2 - タイドプールにとり残されて

自分の大喜利に点数をつける 5 - タイドプールにとり残されて

 

 自分の大喜利を自分で採点して、今後につなげていこうという趣旨のシリーズです。へんに大人びるのではなく、前向きな点数をつけていくのでそのあたりはご了承ください。

 

 「HUNTER×HUNTER」のヨークシン・シティ編に念魚が消えるまでは死ぬこともできなかった人がいるんですけど、じつは背後にいる田中君はイメージ上の存在ではなく、そこに実在していて念魚に首から下を食べられている、これは単なる女子会ではなく凄惨な死の光景だった、……という意味の回答である。

 

 「HUNTER×HUNTER」のこのあたりは、仲間の敵討ちのために幻影旅団が暴れまわるのでカタルシスがある。そんななかに、団長クロロのこのような残酷な殺人のシーンが挟まることで、物語にスリリングな妙味を添えている。被害者もネームドキャラですらないのにいいキャラしている*1のも小憎いですよね。

 ストーリーの進行に必ずしも必要ではないと思うが、もしかしたら必要なシーン以上に印象に残る、隠れた名場面だったのではないだろうか。80点です。

 

 画面のなかのすべての要素を生かした、大喜利の王道を行くきれいな回答である。一番右のスタッフがちょっとウケた表情をしているのともシナジーがあってとてもいいのではないでしょうか。

 まあただ、不謹慎さはぬぐえないのでどうしてもその辺でマイナスポイントにはなってしまう。72点くらいになるでしょうか。

 

 これはあまり面白くないですね。ジバニャンというワードの最低限の面白さや、空欄の大きさにあっているところなどは評価できるかもしれないが、やはりこの回答でなければならない必然性というものがあまり感じられない。

 これだと、AIに仕事を奪われるタイプの大喜利プレイヤーって雰囲気ですね。GAFAの時代を生き残っていくためには、もうすこし、人間ならではの創造性が欲しい。15点である。

 

 どこか宙を見つめるドラえもんの焦点の合わない瞳と、泣きじゃくるのび太くんのすがたから、取り返しのつかないことが起こってしまったということが伝わってくる、非常にストーリー性に富んだ回答となっている。まるで映画を1本見たような満足感がありますね。55点です。

*1:「おそろしく速い手刀。オレでなきゃ見逃しちゃうね」のひとです。