サウナーにとってのサウナのような

 

 旅行。ひさしぶりにまとまった時間をとって旅行に行ってきました。……行く前の段階でまずちょっとした選択があって、

 

 ひさびさの旅行をちょっとでも長く楽しむために、前日の仕事終わりにいけるところまで、……まあ現実的には静岡くらいですが、まあ一足先に長旅を味わいはじめようかな、という考えがあった。

 ただまあ1泊ぶん費用が余計にかかるということでもあるため、実利をとるならおとなしく家で朝まで寝ようね、ということになる。

 

 結局は実利をとることにし、旅行開始は金曜日の朝となりました。

 

 起床は夜の2時*1。それからゆっくり荷造りとか空ける家の掃除を掃除をしてから始発に間に合うように家を出た。しかし、静岡地方はあいにくの大雨で、チケットを買って乗り込んだ瞬間、車内アナウンスが。どうもこの列車は静岡の手前の富士までしか行かず、そこから先は運休になるらしい。

 

 東海道新幹線は生きていたので、富士から新富士まで歩き、そこでチケットを振り替えてもらうことでなんとか旅行を続けることができました。こうなるんだったら昨日静岡に前のりしておけばねえ、なんて思いましたね。

 

 そのあとは新幹線グリーン車*2新山口へ。この移動の時点で脳内はセロトニンで横溢していました。

 僕にとって旅行は、サウナーのひとがサウナで得るようなものと同じ種類の快楽を与えてくれるものなんじゃないか、と勝手に思っている。なんか自律神経が整うんですよね。長距離移動しながら車窓を見つめているときとか、知らない街かどを当てもなく歩いているときとか、取ったホテルでなにをするでもなく座っているときとかに、脳に快楽物質が放出される感じ。

 

 もちろん観光したりおいしいもの食べたりもするのですが、それはおまけで、サウナで言うオロポくらいの重要性しかない。旅行に合うし、あればうれしいけど、なくても旅行の本質的な気持ち良さとは影響ないというか。

 

 前回行った旅行(高知・徳島)ではなんか脳がこのゾーンに入るまでちょっと時間がかかって、やや不完全燃焼に終わったんですよね。ただ今回はすごくて、もう名古屋を過ぎたあたりからめっちゃ整っていた。

 

 新山口でちょっと下りてご飯を食べたあと、すぐに下関へ。

 

 今回の旅行の1大ポイントである「sunqパス」を買いました。

 

 無理やりサウナの例えを続けるのなら、長距離移動がサウナ室の中で、移動が終わってはーっとターミナル周辺をふらふらしているのが水風呂、そして宿で一晩過ごすのが外気浴に当たる。

 ということはまだ、1セット目のサウナと水風呂が終わっただけの段階である。

*1:漁師のスケジュールである。

*2:今回は自らをかなり太客化していた。