沼津さんぽ記8 ベイエリア・廃線跡

 

 今日もお散歩に行くことになった。沼津駅から南のほうへ向かっていくと沼津港がある。ここは沼津市内にちょっとだけ残っている旧東海道で、ここを抜けると静岡県道159号沼津港線に出る。その道沿いにはいろいろお店があるので、良さそうだな~と思った場所をてきとうにブックマークしつつ、たまには並行している狩野川沿いに下りてみたりして歩いて行く。

 

 しばらく歩くとお店もまばらになって住宅街の様相を呈してくるが、それも長くは続かず、そのまま進めばすぐに沼津港エリアに侵入することができる。

 

 沼津港はおもったより観光地化されていて、人の目を引くための大きな文字・派手な色の看板、のぼり、垂れ幕などで埋め尽くされていた。車もいっぱいあったのでちゃんと人気の場所っぽいですね。

 

 惹かれる気持ちもあった(おなかも空いていたので)が、「まあさすがに沼津市民であるところの私がこんなところで食ってたらダサいだろう」と思ったので、沼津港のシンボルである水門を一目見てから帰宅することに。

 

 ちなみにこの水門には非常に昔に行ったことがある。

 

 水門タッチ即帰宅は味気ないかなと思ったら帰り道はめちゃくちゃきれいに富士山が見えて良かった。目測だがおそらく3500m以上はあるのではないだろうか。

 

 ただすぐ脇道に富士山よりいいものを見つけて☆.。.:*・キタ(ฅ°∀°ฅ)コレ*:.。.☆という気分になった。これはあれですね、駅から昔港までおそらく貨物用の線路が走っていて、亡くなったあと用地をそのまま遊歩道にしている、というやつでしょう。

 これはけっこういろんなところにたまにあって歩くと往時を偲べていいんだよな~。まさか住んでいる地元にあるとは。しかも、これをたどっていけばいちいち地図を見ずとも駅前のどこかしらに着くことは確定しているため、シチュエーション的にもかなりおいしい。

 

左斜めに向かっている緑地が廃線跡の遊歩道。右手の直進する道と交差している。

 まあ一応地図を見ておくと、実際その通りで、途切れなく駅前まで線路の形をした小道が続いている。ただ途中で一か所、沼津駅から沼津港へつながる県道159号と交差している場所があってこれはちょっと不思議だった。

 

 紫が線路跡遊歩道で、青が県道159。これは不便だと思うので県道と線路が両立していた時期はなく、線路がなくなってから道路はできたのかも。それまでの車両のメインルートは赤だったとかね。

 

 そして最後に駅前のこの建物にたどり着いて遊歩道は終わった。この建物も熱くて、

 

 地図を見るとこういうふうに建物の形に線路の空間が開けてるんですよね。で、目の前の建物を見るとたしかにそういう空間がある…。ここは古びた倉庫なのでおそらく、線路があった時代はこの空間を使って積み下ろしなどをしていたのでしょう。いや~これはアツい。過去を偲び放題である。

 

 偲びすぎて疲れたので今日はかんたんに町中華でプレーンなラーメンを食べて終えました。いいさんぽだった。