ベテルギウスの夜に
というやる夫スレを読んでいたのですが面白かった。「星に願いを」という常套句を膨らますように描かれたボーイ・ミーツ・ガールもの。いろいろ発展の余地がある設定だと思いますが、欲張らずに、出会いから始まるふたりの関係とその後についてだけ話をうまく絞っていて、アマチュア創作ではあまり見ない*1「達者さ」を感じます。
すこしセクシーな要素もあるのですが、読者を満足させつつも下品にならず、とても趣味良くまとめているのも良かったですね。形容矛盾ですが、非常に大人なジュブナイルだ。テキストのセンスも良い。2024年にもこんな良作が生まれているんですね、……てかちゃんとやっぱ人いて文化根付いているんだな、やる夫スレ。
交響組曲「第六の幸福をもたらす宿」
交響組曲「第六の幸福をもたらす宿」という楽曲をタイムラインで見かけて、なにそのすてきな題名!と思って聴いてみた。曲そのものは大変聴けましたという感じだったので、これからも折に触れて聞き返していきたいと思ったのだが、聞ける場所を探しているうちに見つけた周辺情報はいまの時点においても素晴らしかった。
映画の題名となっている「六番目の幸福」(The Sixth Happiness)とは、中国では人の幸福には「長寿、富貴、健康、道徳、天寿」の5つがあると伝えられていて、最後にもう1つ、各自その人だけが持つことが出来る唯一の幸福が存在しており、自分自身で見つける自分だけの幸福のことである。
もともと「六番目の幸福」という映画の音楽で、それを作曲者が交響組曲の形に書きなおしたらしい。さらに吹奏楽向けに編曲したバージョンはけっこう人気のレパートリーにもなっているようで、ネットで検索するといろいろなプログラムが見つかる。
で、その映画「六番目の幸福」とその原作の由来となった「六番目の幸福」という言葉の意味もとても文学的でよかったです。これはいつかどこかで使おう…。φ(゚▽゚*)
コエドビール 瑠璃
COEDO 瑠璃-Ruri- – COEDO BREWERY 公式オンラインストア
というビールを飲んでいました。PILSというビール種別をあらわす文字の上には、おしゃれな筆記体で「瑠璃」、そしてその上にタイトルロゴという無駄のないかつおしゃれなラベルが非常にすてきである。
味もとてもおいしかった。ピルスナーなのですが黒ビールっぽいベイク感がほのかにある。一方で全体の印象はめっちゃすっきりとしていて飲みやすい。個人的には黒ビールも好きですけどあまりもたっとしすぎているのもなあ…、というくらいの好みだったのでこれはとても刺さりました。
しかもこれ、うれしいことにスーパーの商品入れ替えワゴンセールで見つけた品なんですよね。お酒は日持ちするしだいたい売れるのであまり割引率がないところが多いけど、これは超割引されていたので非常にお得な気分になった。😊なんて日だ。
*1:いうて商業でもレアかもしれない。