「うえきの法則」の「神器」好きな順ランキング! 1位は唯我独尊(マッシュ)

 

 みなさんは読みましたか? 「うえきの法則」と言えば、「神器」、いいですよね! 技のデザインだったりネーミングには独特の光るものがあって、当時はもちろん今の環境でも通用するかっこよさがあると思います。

 というわけで今回は、10種の神器のうち、総合的に考えて好きな順個人的ランキングを発表していきたい。

 

10位 魔王(まおう)

 最後の神器ということで上がったハードルを、……どちらかと言うとくぐりに行ったのかな?という感じの効果と技名ですね。それはそれでなしではないとは思うのですが、もし10番目の神器とそれを使ったお話のギミックを先に思いついていればこうはならなかったであろう。

 

9位 電光石火(ライカ

 効果ーデザインー名前ーふりがなすべてが「それはそうわな」という感じのふつうの結びつきで、ほかの神器にある意外性の面白さがないですね。

 

8位 快刀乱麻(ランマ)

 これも感覚的には上のライカに近いですが、「快刀乱麻」というワードから「ランマ」を切り取るとなんか爽快感があるという驚きは提供できている。作中では終盤に行くにつれこの技を選ぶ意味が薄れていったかわいそうな神器である。

 

7位 百鬼夜行(ピック)

 う~~んもうこの順位でピックを出さないといけない神器の層の厚さ! ピックは素晴らしいですよ、正面の相手を直線的に攻撃するという基本の技に「百鬼夜行」という雰囲気のある字面を与え、それを目だないけど取り回しのきく道具のような「ピック」という音で読んだ。この三つ組にたどり着けるセンスを持ったバトル漫画家はそう多くないのではないかと思います。

 いまいち順位が伸びなかったのはやっぱり作中でひたすら多用される技なんですよね。ガッシュで言うとザケルガなのである。ザケルガが悪いわけではないのだが、それを上位に置けるかと言うと、……上位にはもうちょい特別なキラキラ感が欲しいかなという。

 

6位 旅人(ガリバー)

 凡人は四字熟語で10技統一しちゃうんですが、そうはせず、ところどころではずしを利かせているのがこの上ないですよね。技としては、……これもガッシュの例えで恐縮なのですが、ジケルドで、当たったら基本一発勝ちなので登場回以降はそこまで活躍しなかった。でもそういう技もいいよね…。

 

5位 威風堂々(フード)

 「威風堂々」の「フードの部分」。まるで20年後のネタツイを予測していたかのようなワードセンスで、地味な「守り」の技を彩りました。職人芸です。

 

4位 波花(なみはな)

 俺が天界人だったらピックよりこっちをメインで使うね!ってずっと思ってた個人的最LOVE神器がこちら。名前は雅なのだが、ビジュアルはぶりんぶりんとした弾力性のある物理攻撃で、手元側に生えている触覚と効果線を合わせた?みたいなでっぱりも非常にかわいくてよい。

 作中ではさほど活躍していないので、世間的な評価は高くないと思いますが、趣味度だけで言うと一番これが好きです。

 

3位 鉄(くろがね)

 つまり上位3つは趣味を超えた、有無を言わさぬ客観的良さがある神器が並ぶということになる。まずは「鉄」。作中で最初に登場する神器で、でっかい大砲を撃つという極めて普通の技なのですが、そこに最後まで映えるシンプルな一文字を名付けたことが素晴らしい。

 読み進めて、その後の技をひとつずつ知っていったあと振り返ってみたときに、インフレでしぼまない存在感があるんですよね。そんなゆったりとした名を最初の技につけてあげられるというのに、作者の作品に対する愛を感じるのである。

 

2位 花鳥風月(セイクー)

 多角的にポイントを稼いでいる。まず、うえきの神器でいちばん欲しいのは?という問いを立てるならほとんどの人がセイクーを選ぶでしょう。9番目の神器で、移動系の能力という難しい立ち位置ながら、9番目にふさわしい威容を持ち、能力をつきすぎもせず離れすぎもせず表現した四字熟語のチョイスも見事。そして、極めつけは当てた「セイクー」という読みですよね。たぶん存在しない言葉なんじゃないかな? でも昔から少年漫画の系譜にあったかのような、耳慣れた響きなんですよね。日本語という有限の資源から21世紀にこういう言葉を描きだしてくれるというのはとてつもないことである。

 あとどうでもいいですがこの神器が好きすぎる影響で、僕小学校の卒業文集の「好きな言葉は?」の欄に「花鳥風月」と書いたんですよね。中学2年くらいで自分で気づくぐらいの痛ぶりでした。それだけの魔力があります、セイクーには。

 

1位 唯我独尊(マッシュ)

 これ。

 大人になって振り返って思うのですが、この技何? 実際のビジュアルは各自調べてほしいのですが、……地面からケーブルのような足で支えられた、どーも君みたいなキュービックな顔が出てきて、そいつが敵を噛んで攻撃するという本当に謎の技。炎とか雷じゃなくていいんですか? 我らが愛読した「うえきの法則」は変な顔で噛む技で戦う*1のである。しかもピック習得まではマジの主力中の主力技である。

 でもすごくビジュアルが奇妙で可愛いし、グッズ化するなら間違いなくこれが一番売れると思う。ソシャゲ化するならアイコンはこれだろうし、重ファン同士で結婚したらこれの形をしたリングケースでプロポーズするだろう。

 

まとめ

 「神器」はいま思い出してもとてもいいです*2

*1:作者が子供のころに強く頭を打った経験がある、以外の説明が考え付かない。

*2:亜神器 ・天地創造(テンソウ)を入れるならランマとピックのあいだかな。