クレージュ編
ユバール族の休息地、ダーマ神殿、砂漠の城とシリアスな話が続いてきてここでちょっと箸休めのように差し挿まれるのがクレージュのお話。汚染された水のせいで錯乱している人々になんとか水を飲ませようとするもわけのわからないことを言われて突っ返されるあたりなど、大学時代を思い出させるので個人的には好きなお話です。
ダンジョンは木の根っこという珍しいもの。意外と中は迷うが、エンカウント率は体感低い。全体でボスも3体いるもののどれも強くない。サクッと済ませられる割にクリア報酬が「しゅくふくの杖」ととても便利なアイテムなので非常にありがたい面である。
ドラクエ7に豊富な行動封じ系の技で相手を止めつつ、通常エンカウントでもターンをかけて、奇跡の石とか祝福の杖を使いまくって、ほぼHPとMPを全温存した状態でダンジョンをつねに進み続ける、そのためには火力はちょっと劣ってもOK、……というのが個人的に好きな攻略方針ですね。
リートルード編
次はリートルード編。こちらも明るい箸休め的な面で、グラウンドホッグデイの謎解きを楽しめる。ストーリーの終わりに、宿屋で小粋なオチがついているのがいいですよね。
ダンジョンも見た目面白い。観光客のような気分で駆け抜けるのがいいステージでしょう。
そしてクリア後は実際に観光旅行ができるのもこのリートルード編の面白いところである。橋を渡った先は、かつて訪れたグリンフレークの、ちょっと後の時代に繋がっていて、四角関係が繰り広げられたハーブの町のその後のシナリオを見ることができるんですよね。
そしてこの観光ルートの最後にはギュイオンヌ修道院での、エピローグの終わり、そしてマリベルのこの会話がある。
話しかけたらとくに前振りなく聞いてくるこのセリフも好き*1。このリートルードクリア後の橋の向こうには、クリアには直接関係ない会話イベントがいくつかあるのだが、その合間合間に身内に話しかけると面白い。
- 毒を盛られる犬のことをずっと「ワン公」呼びするガボ面白かった。まあ狼から見たらそうなのかもしれないが……。
- 丘の上でどきっとするような会話があったかと思いきや、「うちのメイドに嘘でクビって言ってやろうかしら、どんな反応するか見たい」とか「アルスが進んで女性を助けようとしているといらいらする」みたいなひどいことをべつの場所では言うマリベル。信用できる人物なのかどうか、いまだにわからない…。
……というか保留してメルビンもつれてくるのがいちばん楽しいかもな。今度やるときはそうしよう。
この面は、最後に現代でバロックタワーの頂上にある「一番の宝物」を見て終わるわけですが、最後の最後まで人間の良くも悪くもな「情」がたっぷり詰まったお話になっている。マリベルの有名な会話もあることだし、ドラクエ7のハイライトのひとつといっていいかもでしょうね。