みなさんは2024年、最初のクリティカルヒットをもう見つけましたか? 僕は見つけました。それがLangkamer。
このアルバムが素晴らしく良くて、見つけてから友人に片端からリンクを送り、そのあとはずっと部屋の中に流していた。
Sea Mills
口火を切ったのはこちらの曲。上記アルバムの3曲目に収録されている、1分ちょっとしかない小品なのですが、かもしだすローな雰囲気とざらついた音、アンサンブルの勢いの良さ、ロックのオールドスクールなきらめきに魅了されました。
そのままランダム再生タイムを終了し、「West Country」というアルバムを聴き始めたのですがそれもすべて良かった。
Langkamer - The Return Of Little Big Man (Official Video)
アルバムはもう1曲目のイントロの時点でよすぎである。ちょっとちょけた雰囲気と、メロディーの叙情性が両立しているのがいいですよね。初期のくるりとか好きなら洋楽聞いてなくてもスムーズになじむのではないでしょうか。
この曲もギターがボーカルと重なるところで、ウッ泣となってしまった。「歌うような」っていうチョーキングですよね。しかしそれがたんに陶酔しているのではなく楽曲の有機的なパーツのひとつになっていて、ダサさを感じなかった。良さしかなかった。
Up Shit Creek
これも名曲すぎる。どの曲も展開のメリハリがあって聞いていて驚きがあるし、鮮やかなボーカルやギターが目立つけど、リズムセクションもタイトに曲全体の雰囲気を仕上げるいい仕事をしているよな……。
トラディショナルなロックンロールを奏でるブリストル発4人組バンドLangkamer。デビューアルバム「West Country」をリリース。Dr. DogやThe Black Keysらヴィンテージ〜正統派ロックンロールを通過したサウンドは、いい意味で地元ブリストルのシーンの音楽と相容れず、独特の空気感を醸し出す。柔らかさと疾走感の絶妙なバランスで聴き手を飽きさせない。USとUKを繋ぐ、今年最重要バンドの一つかもしれないと期待をさせる秀作。リリースはBreakfast Records、TINAより。
個人的には2022年の、そしてこれから先もずっと聴くであろう名曲 'Soul Bucket'を出したバンドとして記憶してます。あれ、次回作のリード曲だろって思ってたらEP未収録で、しかも限定ヴァイナルのボーナストラックとしてB面に収録されただけなんだよな。自分から積極的に隠れにいく名曲みたいな。
日本語で記事を探してみたところ、いくつかありました。良かった。今からちょっと、もうすこし、このアルバムやこのアルバム以外のLangkamer以外の曲を聴きたい気持ちのほうが強いので、自分の言葉で文章を書くのにかかる時間をカットしたいなと思っていたところでした。
「rock and/or roll」ってスローガン、かっこいいですね。それにとても似合っていると思う。