たしかにすごい良いものを見つけてしまった可能性があるTHE DO DO DO's ほか

 

志太泉 純米吟醸無濾過直汲み生原酒

志太泉(しだいずみ)酒の末広

 というお酒を飲みました。志太泉といえばこの回でも飲んだお酒ですね。今回はそれの原酒版。ふつうの志太泉はクールな食中酒の味がしたらしい(そう書いてある)のだけど、こちらの原酒はかなりトロピカルな甘みが強め。コクだったり辛さだったりほかの味はかなり控えめなのでけっこうシチュエーションは限定されたお酒になってくるきがする。

 

 原酒っていうからにはもっと、どちらかというとこのタイプとは真逆のストロングスタイルのお酒を想像していたので面食らいましたが、これはこれでおいしいので良い驚きである。

 

たしかにすごい良いものを見つけてしまった可能性があるTHE DO DO DO's

 というツイートを見かけて、なんとなく聞いてみたところ、たしかにめちゃくちゃいい可能性があってそれから最近はずっと聞いています。

 

 「800光年先のSgt.Pepper’s星から不時着した」というバンドのストーリー設定や、不時着する直前という設定のバンドメンの会話だけを収めたトラックがあるところは激イタいじゃんと思ってしまったのだが、曲を聞いたところ、まあ許すか…という気持ちが自然と湧きあがってきた。

 決して洗練されてはないけどパワーがある。バックも迫力があるし、一回聞いたらすぐ口ずさめるようなハートのあるメロディーもすごいですよね。なんかネクライトーキーとかandymoriとかRADWIMPSとかすごく流行ったバンドを思い出すような要素を感じるんだけど、全体としてはほかのバンドの思い出の枠には収まりきらない輝きがある。

 

 とりあえずみなさんも「うらやましい!」と「もっともっと!」を聞いてみてください。

 

「珈琲時間」

『珈琲時間』(豊田 徹也)|講談社コミックプラス

 コーヒーが出てくること*1と、たまに見覚えのある登場人物が出てくること以外はあまりつながりのない、短い話が収められた短編漫画集を読みました。面白かった。

 

 ちょっと前にもこの豊田徹也さんという作家の漫画を読んで、その時の感想では言ったか飲み込んだか忘れたのですが、ストーリー部分にはあまりよいところはないかなと思っていたんですよね。この作品集では、思いついたシーケンスを無理にお話にこねあげるのではなく、そのまま無加工で書いているような*2、自分のイメージに対する自然主義、不思議な軽い感じのリアリズムがあって、このスタイルのほうが洗練されているなという印象を受けました。

*1:出てこない回もあるが。

*2:実際どうなのかはわかりませんが。