最近プライベートで多くの人と「カツ」の話題になった。僕は、実はけっこういることが知られている「アンチカツカレー派」の一員であるが、世の中には、「LOVEカツカレー派」と「アンチカツカレー派」のほかにも、カツカレーについてあまりまじめに考えたことがない「浮動層」が存在する、ということをその時の会話で知った。
もし見ていたら、今日、どっちにつくか決めてほしい。
著名な飲食店プロデューサーの稲田俊輔氏がカツカレーについて、「日本人はカレーを見たら何かをのせたくなる民族」「1+1が1.5くらいにしかならない」と言及。
インタビュアーである林修氏も賛同します。「カツが本当においしい店で最高においしいカレーは作れない」「カレーがおいしい店はカツを揚げる技術を持っていることが少ない」ということで「1+1が絶対2にならない料理」と講評しました。
林修氏が「日曜日の初耳学」でカツカレーを完全否定して賛否両論! 番組での酷評が残念な理由(東龍) - エキスパート - Yahoo!ニュース
こちらが「アンチカツカレー」派のよくある論拠である。まあここで書かれていることにもおおむね同意なのですが、個人的にはもうひとつある気がする。
そもそも、カツに限らず、カレーに一定以上の歯ごたえがある具が入っているのがあまり好きではないのである。
おそらく世の中には、カレーを、ご飯の上になにかを乗せた「丼」に近いものだと考えている人と、ご飯をなにかでびしゃびしゃにした「雑炊」に近いものだと考えている人がいるのだと思うんですよね。僕はとても後者であり、そう考えることで、
- ご飯をルーにたいしてやや少なめに盛るのが好き。
- ルーの粘度は低めが好み。
- 肉は塊肉よりスライスを使う。
- じゃがいも、人参といった形が残る具材より、とろとろになる葉野菜や玉ねぎ、きのこのほうを優先しがち
といったカレーに対する嗜好を、ひとまとめに説明できるのである。
カツをカレーに乗せることに賛同できないのも、カツが「やわらかいカレー」にとっては異物にしかならない具材であるからなのだ。ビッグカツなら乗せてあげてもいいけどね。
ちなみにプライベートのその時の議論は、「私もアンチだったけど、明治神宮で野球を見ながらカツカレー食べたら大好きになったよ🤟」というギャルの発言で幕引きになった。
僕もカツカレーではないのですが、似た理由でかつ丼もアンチだった時期があり、「かつ丼は揚げ後時間がたって堅くなったカツを再利用するための合理的な料理」という趣旨のツイートを見て「なるほど」と思ってかつ丼を食べに行ったらこれまで頭の中で思い浮かべていた過小評価の味よりずいぶん美味かったのでアンチをやめたという過去がある。明治神宮も近いうちに行くべきですね。
一方、カツサンドは昔から好き。