沼津さんぽ記21 片浜の古本屋 ほか

 

雫ノ香 gold 大吟醸

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 というお酒を飲みました。「名城酒蔵」という兵庫県姫路市のお酒。セット販売されていた別のお酒と同じく、アルコールを添加している、純米じゃない大吟醸の日本酒である。

 なので位的にはひとつ落ちるのかもしれないが、でもすっきりとした普通酒の味わいもありつつ、米は削っているので嫌な臭みはない、みたいな個人的には一番好きなお酒になっているという気もしている。このジャンルはもっと買っていきたいかも。

 

 あと個人的に、金箔が入っているお酒を飲むのは初めてである。大昔に酔っぱらったおじいちゃんが棚からこのような金箔の入った日本酒を取り出してきて、「どうだそうだい。すごいだろう。これを見なさい🤗」と首をもって瓶をひっくり返し、底のほうからひらひらと降りてくる金箔を無理やり見させられた時のことを思い出す。その時はこんな大人には絶対にならないでおこうと思ったものだが、なってしまった…。

 

『ひとりで生きると決めたんだ』 ふかわりょう

『ひとりで生きると決めたんだ』 ふかわりょう | 新潮社

 という本を読んでいました。

 

ういんたぁ〜す「夏も冬も」【MV】

 さまぁ~ずとふかわりょうYouTubeチャンネルの企画でだしたこの曲を聞いていて、ふかわりょうの立ち振る舞いがとてもいいなと思っており、もうすこしふかわりょうを深めていくか…と思って読んだ。

 そんな雰囲気はなんとなく醸し出していますが、その雰囲気どおり、文章が面白くて楽しく読めました。メリハリがあって、裏切りがあって、個性があって……。

 

「やばくなったら同じこと2回言えば、ええんちゃう?」

今日の私がいるのは東野さんのおかげです。たしかに「悪魔」のようですが、厳密に言うと、愛情でできた悪魔です。

 一番好きだったのは東野幸治との思い出を語るところ。東野幸治、ふかわに優しかったんだけどあまりにも人間としてベクトルが違いすぎて、ふかわが関係を負担に感じ一時期ちょい疎遠になっていて、エッセイ集にも東野のエピソードは書けなかった…、という話を2022年に出たこの本では書いており、エモみがあった。

 

沼津さんぽ記21 片浜の古本屋

 片浜(東海道線で沼津から静岡方面に一駅)のあたりに古本屋があるという情報を得たので行ってきた。ラインナップはアート・文化・思想・文学など、人文系にはうれしい感じ。学生時代の行動圏だととくべつ珍しいわけではないタイプのお店ですが、沼津市にあるとなるとかなり話が変わってくる。ひさびさにこの空間の感じに触れて、楽しかったです。

 誕生日だったので*1特に店主さんと会話はしなかったが、やさしそうで気になる感じの人でした。ちいさな古本屋さんは、やはりその本を選んで蓄えている店主の人柄も気になってしまいますよね。つぎ行くときは…。

 

 近くに寿司屋があったので寿司*2を食べた。そのあとテンションが下がってきたので歩いて帰り、知人の展示会などに顔を出して眠った。

*1:誕生日に他人と会話をするのはあまり縁起が良くないとされている。

*2:映っているのはアブラボウズと仙禽かぶとむし。ほかにも海老天、生ガキ、大トロ、つぶ貝、ウニソフトクリームなどを注文し財布に紐をつけなかった。