「好き好きだいちゅきつよつよソード」 ほか

 

加賀の井 純米大吟醸 ひとつ火

 最近買った「日本酒大吟醸セット」、四合瓶5本で5000円ちょいで宅配までしてくれるという破格の値段設定で伺いながら迎えた。流通の努力で実現したコスパだと業者は言いますが、やはりどういう内情になっているのか好奇心はある。

 

 まあ好奇心はおいておいて、最初にあけたのがこちらのお酒「加賀の井酒造」(糸魚川市)の「加賀の井 純米大吟醸 ひとつ火」である。おいしい! 純米大吟醸と聞いてイメージするような華やかさはないものの、逆に渋さがあって個人的には非常に好きな味である。食中酒として素晴らしいフレーバー。

 

 「ひとつ火」というサブタイトルもいいですね。大勇者「二つ牙」みたいで。とてもよかったです。

 

「好き好きだいちゅきつよつよソード」

好き好きだいちゅきつよつよソード|カドコミ

 同世代の文学好きであれば一度は耳にしたことがあるであろう傑作文学作品『好き好き大好き超愛してる』(舞城王太郎)と何か関係があるのでは?と思って買って読んだ作品。

 

 「実力不足だが、どうも応援したくなっちゃう系男子が向けられる好意を力に変換する伝説の武器、好き好きだいちゅきつよつよソードを授けられ、国を滅ぼそうとしている呪術師を倒しに行く」という話で、文学的要素はまるでなかったが、意外と面白かったのでおすすめです。

 

 内容は完全なギャグマンガで、ギャグにけっこう物量があるのが特徴。そのせいか結構文字が多く、2巻しかない漫画なのだがなかなか読みごたえがある。もうすこし長く続ける想定でキャラを出していたのかもしれませんが、とはいえ終わり方もきれいにまとまっていていたたまれない感じもない。絵もかわいい。なにかマンガ2巻分暇をつぶしたいなというときに、間違いなくおすすめできます。

 

Lift to Experience

 仕事中に上司が「私のクレジットカードが海外の○○という街で不正利用されていました。みなさんもお気をつけて……」と言ったので、そのクレジットカードが不正利用された街出身のミュージシャンを調べて聞きながら残りの時間仕事をしていた。そこで一番びびっと来たのがこちらの「Lift to Experience」である。

 一曲目の語りで「違うやつらが来たな」感がありますよね。

 

Lift To Experience - Falling From Cloud 9 (Official Video)

 こちらがおそらくバンドでいちばん有名な曲。この曲もですが、張りつめている、迫力みたいなのがありながら、それが微妙に崩れているところもあって、その不安定な真剣さが聞きどころになっている気がするんですよね。頭ではなく、まずハートに届くタイプの音楽という感じ。

 非常に宗教的な音楽でもあるらしく、僕の身分で正しく理解できているかは怪しいですが、まあそれは置いておいて、音楽としてだけ聴いても面白いです。おすすめ。