日本酒はまとめとけ 2

 

雪小町 純米吟醸

渡辺酒造本店 雪小町 純米吟醸 55 16度 720ml [日本酒]

 家の近くには日本酒がいい感じにそろっているスーパーや酒屋さんはないのだが、「近く」を越えるところまで行くと、それっぽいお店がいくつかある。そのうちのひとつでなんとなく目についたものを買った*1のだが、これがとてもおいしかった。*2

 

 なんて言えばいいんだろう。水道水みたいな味がする。うまい水道水。しょっぱいようなにがいような、ほのかに甘いような不思議な風味で、こんな味の飲み物飲んだことないな~という気分になる。そんな福島県のお酒でした。

 

梅錦 吟醸「つうの酒」

清酒 梅錦 吟醸「つうの酒」(箱付) 720ml|地酒カタログ|地酒蔵元会

 という、愛媛県四国中央市のお酒も飲みました。口当たりはフルーティで、甘さ控えめ、ごく控えめのシロップみたいな単調な味がする。単調というとちょっとマイナスに聞こえるけど、これはこれで個性があってありだなという感じがします。とてもおいしい。

 

 名前もけっこういいですよね。「梅錦」と聞いて飲むと、サブリミナル効果でちょっと梅の風味を感じ取ってしまうし、「つうの酒」はとても粋なネーミングで、飲みながらイマジナリーフレンドに自慢してしまいそうである*3

 

純米酒 五橋

 「安倍晋三とへずまりゅうが地元の二大傑物じゃけんね」と「共産党サイコ~!」*4が口癖の、地元山口県を誇りに思っている山口出身の友人(体形は大トトロに似ている)がいて、その友人が「獺祭もいいけど、ワシはこっちの方が好きだなガハハ」みたいに言っていたのがこちらのお酒である。

 

日本名門酒会 公式サイト - 商品紹介-詳細-純米酒

 ふと思い出して通販で購入してみたのだが、たしかにあえてこっちがいいと言うのもうなずけた。フルーティー系で、ごたごた複雑なことはなくシンプルにひとつの味がするいい日本酒。名前の由来は錦帯橋なようで、それも渋くていいですね。

 

吉野川 厳選辛口

 このお酒の購入には特にストーリーはなく、「なんでもいいから日本酒だな」と思った日にいつものスーパーの棚にあったから買ったものである。

 そしてそのストーリーのなさに呼応するような、特筆性のない味! いい意味でね! こういう匿名性のある、酒飲みのためのお酒が一番うってつけになる夜もあるんだよな。

 

 数日後…。残りを飲みましたが、特筆性がないというのは嘘かも。たしかにとがったポイントはないんだけど、味自体はけっこう複雑で、そのうえいやらしさもない。じっくり吟味することもできるし、浅く楽しむこともできる、すごくいいお酒だと思いました。

 




*1:ネットで見ると55と書いてあるが、手元にあるのは精米歩合60%だった。

*2:いままで飲んだ中でもマジで異次元で美味い。

*3:現実の友達はいないので。

*4:共産党支持者らしい。