旅行と自傷の区別がついてなかった

 

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 留年が決まった(1回目の)大学1年生のときの年末にこういうルートで一人旅をしたことがある。移動手段は電車、……青春18きっぷを使えばよさそうなものだが、当時はまだそれほど物慣れていなかったので、ぜんぶSuicaで支払った。

 

 このときはお金がなく、体力があったので全行程ネカフェ泊を敢行したのだが、「ネットカフェにせっかく泊まるんだから元を取らないと損じゃない?」という貧乏神の思惑も湧き上がってきていた。

 

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 ……結果として4日間を徹夜で突っ切るという、いま思うとよもやよもやの旅行になった。もちろん移動中に居眠りとかをしているので完徹ではないのだけど、つねに睡眠不足で、頭にはブレインフォグがかかり、体は一応動くけど辛いことは辛いよ…、というコンディション。

 

 一番つらかったピークは、雪の彦根でひと目琵琶湖を見ようと思って歩いたんだけど、溶けた雪で足がぐしゃぐしゃになって寒くて眠くて疲れて泣きながら引き返したときである。あれがもとでいまだにひこにゃんに好感情を持っていない。

 

 でも、ほかはおおむね楽しかった。岐阜のネカフェでは「妖狐×僕SS」を読んでこれはけっこう人生のフェイバリット作品になった。名古屋では「味噌カツきしめん」というきしめんの上に味噌カツが載ったコスパのいい*1グルメを食べたのだが、この話を名古屋人にすると全員首をかしげる

 

 広島では因島まで行った。ポルノグラフィティヒカルの碁が好きな僕にとっては2重の聖地である。*2秀作の墓は探し当てられなかったけど、折子の浜や青影トンネルは見てきました。フェリーで食べた因島はっさくゼリーはとてもおいしくて、酸味と甘みですこしだけ眠気を忘れた。

 

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因島のはっさくゼリー - ひろしま夢ぷらざ公式・通販サイト、広島の特産品、銘品(お土産)を全国へ:広島本通


 下関では1軒だけ開いていたお店で、年末特番を見ながらお好み焼きを食べたのをおぼえている。12月31日だったのだ。そのあとは福岡まで行って、現地の大学に通っている友人と合流して、焼肉をしながら年越しをした。

 

 そのあと目覚めたら1月2日だった。起きて友人に挨拶をしたら「お前凄い寝てたよ」とシリアスに言われたのを覚えている。

 自傷行為はべつにしてもいい派だけど、それをすることによって友人に気を使わせたり迷惑をかけたりするのは厳に慎む派である。最後に1個反省点を残して、その回の旅行は終わった。*3

*1:1回で2個ご当地グルメを食べれますからね。

*2:イスラームキリスト教を両方信仰しているひとにとってのエルサレムのようなものである。

*3:そのまま沖縄に帰省したのでこの旅行に復路はない。