お前ら初Hの場所は? 童貞は好きな新潮クレストブックスの好きな本書いとけwwwww 前編

 

新潮クレスト・ブックス | 新潮社

 新潮クレスト・ブックスという新潮社が出している翻訳文学のレーベルはとても人気がありますよね。装丁の雰囲気やページの手ざわりなど一貫した良さがありつつも、収録される作家や作品のスタイルはさまざま。書店で手に入りやすいところや、(すでに売れている計算の立つ人ではなく)ちゃんと新しい作家を見つけてきて日本に紹介し、けっこうな打率で流行らせる、というプロデュース力もすごいなと思います。

 

 「現代の海外文学興味あるけど…」というビギナーにもすすめやすいのもいいですよね。レーベルとして見分けがつきやすいし、現代的な感覚の作品を多く収録しているし、あと、変にアヴァンギャルドすぎたりエログロナンセンスすぎるのが多すぎないのも良いと思う。

 そういう前衛性も文学の良さのひとつで、大学生とかでかぶれるならそれでもいいっちゃ良いんですが、でもある程度大人になるとしっとりと、いい物語を読みたいというのが文学への欲求の大きな部分になってきたりするじゃないですか。ふだん日本の小説をふつうに読んでいて、あんまり知らないけどたまには海外でも…、と思ったときにいちばんちょうどいいのがこのレーベルだと思うのである。

 

https://www.shinchosha.co.jp/crest/index.html

 今日はブランドサイトでブックリストを見ながら、読んだことのある本とその思い出を述べていきたい。

 

『旅の終わりの音楽』エリック・フォスネス・ハンセン

 ……といいつついきなり上のサイトには載っていない本*1からになるのですが、この本すごく良かったですね。大昔にTwitterに投稿した感想が見つかったのでそれを載せます。

 読んだ時すごく感動したんだよな…。今読んでも面白いはず。

 

『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ

 新潮クレスト・ブックスというレーベルを代表する傑作だといってよく、実際読んだ時には面白かったと思うのですがあまり記憶がない。それくらい上品に面白かったのだろう。

 

シェル・コレクターアンソニー・ドーア

 ちょっと変わったファンタジー設定から始まるいい話の読み切りマンガ、みたいな定番ジャンルがあるじゃないですか。あれの楽しさを海外文学で味わいたいなら、真っ先に候補に挙がるのがアンソニー・ドーアでしょう。絶対に面白いです。

 

『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ

 ウクライナ人の作家なので今読むとまた違う、……読んだ当時はギャグとして受け取って笑っていたのがなんか笑えなくなる、みたいに読み味が変わっていそう。レーベルのなかでは若干前衛的な作風なので文学プロパーに程おすすめです。

 

『ペット・サウンズ』ジム・フジーリ

 タイトルオマージュではなくそのままずばりのブライアン・ウィルソンについての本。まっすぐな伝記といったスタイルではなかった気がするがあまり思い出せない。読んだ時も楽しみというよりは、ロックの歴史の勉強という側面が強かったかな、と思う。

 

『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』ジュノ・ディアス

 これが出たときはすごくて、みんなこの小説の話をしてたよな。圧倒的に斬新なスタイルと、読者をいやおうなく抱き込む訴求力。将来編纂される21世紀の名作のリストに必ず入る作品だと目されていた……。

 時がたち、著者ジュノ・ディアスは性的な加害行為を告発されそれを認めた。この作品が言及されるときのトーンも下がっていき、そもそもあまり話を見かけなくなった気もする。21世紀も4分の1を過ぎたタイミングでまた読んでみて、どう思うのかは、実際のところどれくらいの器の作品だったのかはとても気になる。もし最近初めて読んだよという人がいれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。

 

 まだあるので後編に続きます。

*1:どうやらシリーズ全部を網羅しているわけではないっぽい。