最近知った言葉たち

 

Nail

 「バーテンダー」というマンガを読んでいていま知ったのだが、Nailって「釘」って意味があるのか。ずっと、「Nine Inch Nails」のことを爪長くてかわいそ~と思っていたのだが、てことはこれはたぶん9インチの規格の釘、五寸釘的なもののことなのだろう。爪長い男、よりはかなり質実剛健なイメージに変わった。

 

 変わったついでに、Nine Inch Nailsの曲をいくつか聞いていた。ちゃんと聞いたことはなかったのだが、Nail=爪だと思っていたころの「チャラそうなイメージ」が僕をNine Inch Nailsから遠ざけていただけなのかもしれない。

 今聞くとなんか男らしい音楽だな~と思っちゃうしな。意味の取りかたが変わるだけで聞こえかたも変わってくる。言葉とは不思議ですね。

 

Rがかかる

 工業高校出身の同僚と椅子の話をしていたときに「~の部分にRがかかっていて~」と自然に出てきたワード。

 

Rがかかっている例

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 一応後から調べたのだが、文脈と「R」というアルファベットについての先入見で、聞いただけでなんとなく意味は分かった。でもけっこうしっくりくるワードで、「Rがかかっている」という表現を知ってしまった今、これのことをそれ以外でなんて言うのか忘れてしまう、悩んでしまうようなそんなぴったり魔力がありますね。

 

 技術者の言葉なので、素人がまねしてあさましく使うには抵抗があるし、言ったとて通じないとは思うのだが、でも使いたいという純粋な気持ちはわいている。なんかテレビにプロダクトデザイナー芸人とかか登場して一気にみんな使うワードにならないかな。羨んでいるだけでは悔しい、言葉としてのパワーがある言いかただと思うんですよこれ。

 

フォークダンスDE成子坂

 これはとあるきっかけ(書けない)で知ったお笑いコンビの名前。固有名詞なので「言葉」というカテゴリに入るかはちょっとあれですが、でも、不思議な取り合わせのワードと語感で、一度耳にしたらなんか忘れなくなっちゃうような言葉としての魅力があるのではないでしょうか。

 

 ネットでコントをいくつか見てみたのですが面白いし、あとビジュアルや立ち居振る舞いがなんか魅力的でかっこいい。

 

フォークダンスDE成子坂フォークダンス デ なるこざか)は、かつてホリプロで活動していた桶田敬太郎村田渚で構成されていたお笑いコンビ。1989年結成。1991年3月にデビューし、1999年12月31日をもって解散。現在は共に逝去している。

 で、さらに調べてみたら二人とも現在この世にはいないとのことでさらにびっくりした。Wikipediaが過去形で書かれているよ…。お笑い芸人のことを調べていてふたりとも死んでいるなんてことになったのはかなり初めての経験だったのでちょっとショックだった*1。そんなにとても昔の人というわけでもないですからね…。

 

デビューから約8年半という短期間の活動であったが、太田光爆笑問題)に「天才すぎて売れなかった」、上田晋也くりぃむしちゅー)に「僕ら世代のトップランナーだったし、センセーショナルだった」と言わしめ、伊達みきおサンドウィッチマン)から「偉大な先輩。めちゃくちゃ面白くて、めちゃくちゃ人気もあって、めちゃくちゃ格好良かった。若手時代、生であの衝撃的に面白いライブを観る事が出来たのは我々の糧になっている」と敬意を表されるなど、同世代や後進の芸人たちに広く影響を与えている。

 なるほどなあ…。

 ほかにもWikipediaの「逸話」の見出し下にはけっこうな量の文章があり、いろいろな芸人の「フォークダンスDE成子坂」に寄せた言葉が紹介されている。読み応えがあった。

*1:べつにこのコンビについて何も知らないが…。