短歌 67

 

スキップがへたな君です 浮橋の波のリズムに歩幅を合わせ

 

 

極道は極道だけと恋をする 銃の代わりに構える微笑み

 

 

地元には仕事はないけど家はありDSライトの画面の磨りへり

 

 

月洩れの窓にはやわ罅 作品をいいねと言われたこと忘れない

 

 

14時に正午を探してわが自殺不可能なまま褪色しゆく

 

 

近代化 歓声のなか地下鉄が僕らのベッドに開通します

 

 

年一度 夏痩せ気味の君と会い音楽をかけて向かう湯沢町