東海オンエアおすすめ動画~大成功編~

 

 東海オンエアは2013年に活動を開始し、2021年現在も変わらない人気を博している6人組YouTuberである。拠点を置く愛知県岡崎市徳川家康生誕の地であり、市内の全小中学生にタブレット端末を配布するという先進的な教育政策を取っていることでも知られている。

 今回は、どうせ失敗して終わるのだろう、と思っていた企画が成功して「おおー!」となって面白かった東海オンエアの動画をいくつか紹介したい。

 

 「岡崎って動物出まくるから実質ナイトサファリなんじゃね?」は、夜に車を走らせて、動物を3種類見つけることが目標となる動画である。東海オンエアメンバーは「1体見つければ御の字」みたいな空気感を出しているのだけれど、郊外で夜の山なら3体くらいいるのではないかと個人的には思ったので、目標を達成すること自体はべつに意外ではなかったが……。

 

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 ただ、「こういう企画って、なんでいま来るのってときに来るじゃん」という考えのもと、動画で使えないようなひどい話をしたら動物来るんじゃないか、という試みをしたところ秒で動物が来たのがかなり面白かった。

 

 「【大塩まみれ】公園に死海を作ってみた・・・!!!!」では、とくべつな許可をもらって公園に仮設の死海を作るという動画である。理論上はできるはずなのだけど、絶対にそんな思った通りに行くわけがない、と思いながら見ていたので、ちゃんとできたときちゃんと感動してしまった。

 理科の教育番組(「大科学実験」みたいな)としてそのまま学校にパッケージ販売してもいいくらいの東海オンエアの傑作だと思う。ただ、この後片づけどうやってやったのか気になる。公園の土壌は大丈夫だったのだろうか。

 

 うなぎってかば焼き以外で食べたことなくない? という疑問から生まれたこちらの料理企画もとても良かった。うなぎってかば焼き以外の調理法がない特殊食材だからそうなっていると僕も思っていたので、ちゃんとふつうに調理してふつうにおいしくなるというのを知ってトリビアだった。

 よく考えると海外ではエスカベッシュとかゼリー寄せとかにして食べているので、他の調理法があるというのは自明だったが。

 

 ちなみに、墨付きかっこ「食育」とついているのは、うなぎを目打ちして殺すところから始め、最後には食材に感謝して終わるからである。ナイトサファリは違うけれけど、東海オンエアの成功動画の多くは子供向けの教材としても高いポテンシャルがあるのかもしれない。

 

 

最近ポイントが高かったWikipediaページ 6

 

 最近好きだったWikipediaのページを紹介する。

 

月以外の地球の衛星(つきいがいのちきゅうのえいせい)では、地球を中心に公転する月以外の自然衛星について述べる。

過去に様々な「第2の月」の存在が提唱されたが、全て反証され否定された。2020年2月現在、恒常的に存在する地球の自然衛星は月のみである。

一部の離心率が大きい地球近傍天体は、近日点付近で地球を追い越し、遠日点付近で地球に追い抜かれる軌道を持つ。これを地球から見ると、まるで地球の周りを公転する衛星のように見える。ただし、これはあくまで見かけ上の話であり、実際にはこの天体は地球と同じような軌道で太陽の周りを公転しているに過ぎない。このような天体は準衛星と呼ばれる。準衛星の力学的中心はあくまで太陽であるので、衛星と名は付くが、真の衛星とは異なる。

月以外の地球の衛星 - 2840pt!

(ないものについて書かれているWikipediaページであり、その時点で良い)

 

アルゼンチンの元サッカー選手で元アルゼンチン代表監督のディエゴ・マラドーナ、ならびにマラドーナによる美しいサッカーを崇拝する人々によって創設された、マラドーナを神として崇める宗教である。

マラドーナ教の洗礼は、吊るされたサッカーボールを左手で叩く儀式によって行なわれる。これは1986 FIFAワールドカップの準決勝でマラドーナが見せた神の手ゴールを再現したものである。

マラドーナ教において、イングランドのサッカー選手たちは異端の信徒とみなされる。特に、2002 FIFAワールドカップにおいて、ダイブによるPK(とマラドーナ教の信者が信じる)でアルゼンチン代表を破ったデビッド・ベッカムは、マラドーナ教における悪魔として罵倒の対象になっている。

マラドーナ教 - 1500pt!

(こういうジョーク宗教には簡単に屈しないぞ、と思ったけど、洗礼の儀式と異端の信徒のたてつけが面白かった。アルゼンチンにはイギリス同様いいギャガーがいますね)

 

258年: キリスト教助祭ローマのラウレンティウスは、ウァレリアヌスの治世における迫害のなか、巨大な焼き網の上で生きたまま焼かれて死んだ。プルデンティウスによる記述では、ラウレンティウスは処刑人をからかって「ひっくり返せ、こちら側はもう焼けている」と言ったと伝えられる。現在ラウレンティウスは、コックとシェフ、ならびにコメディアンの守護聖人として扱われている。

1974年: ロンドンのクロイドンに住む健康食の提唱者だった48歳男性が、10日間で700万IUのビタミンAと約38リットルのニンジンジュースを摂取し、肝臓に異常をきたして死亡した。死亡時に男性の肌は鮮やかな黄色に変色していた。

1988年10月: ブエノスアイレスのカバジート地区で、1頭のプードルが建物の13階から落下し、下に居た75歳の女性を巻き添えにして死亡した。その後、事故の様子を見にやってきた46歳の女性がバスに轢かれて死亡した。さらに、身元不詳の男性が46歳女性の事故死を目撃したことにより心臓発作を起こし、病院に搬送される途中に死亡した。

珍しい死の一覧 - 2610pt!

(滑稽な死のエピソードを自分にも起こりえるものとして読むことで、神妙な真剣さが人生に生まれる)

Declan McKenna

 

 最近はデクラン・マッケンナのアルバムをよく聞いている。そもそも有名人ではあるが、Declanと検索してデクラン・ライス*1の次に予想検索クエリに入ってきたりするので、やっぱり勢いは衰えていないんだなあ、と思った。

 

 2014年のブラジルワールドカップを批判した「Brazil」という曲で華々しく表舞台に登場したシンガーソングライターである。政治的・個人的問わず、歌詞にテーマ性と主張のあるミュージシャンで、ちゃんと歌詞の意味をわかってからじゃないと100%作品を楽しんだとは言えないのだと思うのだけど、まあそれは宿題として置いておくとして、歌詞の主張だけではなく音だけ聞いていても十分に面白い。

 

 ちなみにこの曲には、下記のような評価の高いコメントがついていてちょっと面白い。

As a Brazilian, i must say that this video is an accurate representation of the daily life of an average Brazilian citizen. Ans that includes having breakfast wearing huge animal masks and playing guitar in the mountains until you fall into space.

(ブラジル人だけど、この曲のMVは平均的なブラジル人の日常生活を正確に反映している、と言わざるを得ない。動物のでかい被り物をかぶって朝食を取ったり、山でギターを弾いたあと宇宙に落ちるところも含めて)

 

 さっきの曲とかこの曲とかが入っている1stアルバムを昔けっこう聞いていた。非常にポップなメロディーラインをしていて、いい意味でキッチュな音のなかにハスキーでややナルシスティックな感じもするボーカルが溶けあう感じが聴いていて「こいつ~」となって心地いい。

 

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 アルバムのジャケットからしてこのような感じである。違う部分も多いのだけど、デイヴィッド・ボウイを聴いているときに抱くのとおなじような感覚を受けるような気がする。

 

 ひととおり聞いたあとしばらく忘れていたのだけど、最近また聞くようになった。「Zeros」という名前の新しいアルバムも出ているらしい。この曲とかとても良かった。

 全体的な傾向として、サビに向かって盛り上がりの流れを作っていくような曲が多いのだけど、ためた盛り上がりを性急に消費するのではなく、ゆっくりと余裕をもって良さに変換しているような感じがあって、良い!!

 

 ライブ映像はこんな感じ。セクシーだわね……。

 

 以上、今日のおすすめ音楽でした。みなさんのおすすめ音楽はこちらからどうぞ。

 

*1:サッカー選手。

ドラクエのサブタイトルかっこいい順ランキング

 

 先日、ドラゴンクエストシリーズが35周年を迎え、シリーズ最新作「ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎」の制作が発表された。

 

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 最初に思ったのは、「え、サブタイトルださくない!?」だった。「選ばれし」の「し」が断トツできつくて、その次に「選ばれし」「運命」「炎」と抽象的で陳腐な語が並ぶさまがださい。8文字が厳しさで埋め尽くされていて、ちょっと見じゃ許せるポイントが見当たらない。

 「やばいな次のドラクエ……」と思いながら発表の余韻に浸っていたのだけど、余韻のなかでふと思った。そういえば、よく考えると、それまでのドラクエのサブタイトルってそこまで良いものあったか?

 

 もし、これまでのドラクエのサブタイトルがどれも「いまいち寄り」~「最悪」くらいにあるのであれば、最新作に対してそれほど悲観せずに済む。

 というわけで今回は、これまでのドラクエのサブタイトルをかっこいい順に並べてみたい。11位から発表です。

 

11位:ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族

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 ドラクエ10はゲームスタート時に5つの種族から自分のキャラを選んでプレイするMMORPGであり、ドラクエ10のサブタイトルはサブタイトルというよりは説明文みたいになっている。

 ただ、ドラクエ10は追加コンテンツのアップデートに合わせて、そのストーリー内容に応じたサブタイトルがつく仕組みになっているので、バニラ版のサブタイトルはちょっと簡素というか、基本的なものになってしまうのもしかたがない。

 

 同列に比較するのはかわいそうだが、11位である。

 

10位:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

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 『失われし時を求めて』を小耳にはさんだことのあるひとの頭におぼろげに浮かんできた言葉……? 先行する作品を意識しているのかしていないのかよくわからないつきかたはちょっと見ていて困る。

 フレーズはゲームの内容とはきれいに合っているが、ここまでメインシナリオの芯にぴったり合わせてくるとちょっとかっこいい気はしない。あと安易に「し」を使うのも良くないし、「て」で言いさすのも良くない。

 

9位:ドラゴンクエストIV 導かれし者たち

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 これも10位と同じで、ストーリーと合いすぎていてサブタイトルのフレーズと組み合わさったときのハーモニーがないというのと、「し」を使っているところが良くない。ただ、これに関しては「導かれた者たち」とすることはできないのでちょっと酌量の余地があるかもしれない。

 

8位:ドラゴンクエストVI 幻の大地

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 「幻の大地」という言葉自体は期待感が持てる、ワンダーにあふれた雰囲気をまとっている。だけど、実際プレイしてみると、ゲームのコンセプトを説明しているという以上の含みがなくやや退屈に見えてくる。夢の世界を「幻の大地」と表現するのは、幻と夢が近すぎてまったく効果的ではない。

 ただ、無駄な装飾がないので、そんなに悪印象があるわけでもない。良くも悪くも素なタイトルである。

 

7位:ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

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 この辺からは「べつに悪くはない」グループに入ってくる。「そして伝説へ…」という、なにについて語っているかを秘密にする修辞、言いさしの修辞はべつに目新しいものではないが、ゲームをクリアしたあとに意味がわかる仕掛けが完璧に決まっているので、言葉のうえではこれで十分である。

 

6位:ドラゴンクエストII 悪霊の神々

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 ドラクエ全シリーズを通じてこのサブタイトルだけ、なにを指してそう言っているのかよくわからない。ただ、「悪霊」と「神々」という近そうで近くない、ていうか並べられてみたら、これまで隣り合ったことがないんじゃないかと見えるくらい新奇な印象を与える言葉をチョイスした時点で一定の水準はあると思う。

 

5位:ドラゴンクエストIX 星空の守り人

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 これと上のドラクエ2だけどちらを上位にするか迷った。たしかに、言葉面だけ見ると、「星空の守り人」というのは意外性を与えない、退屈な語の並びなのだけど、「天使」をあらわす言葉として見ると意外と遠すぎもせず近すぎもせず、捻りすぎもせずストレートすぎでもない、指示対象との距離感がいい言葉である。

 また、ゲーム内で主に守られている「世界樹と女神の果実」と、「星空」という言葉の相性もいい。シンプルながら、出されてみるとこれしかないなとなる収まりのいいサブタイトルである。

 

4位:ドラゴンクエスト

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 正直、サブタイトルをつけてサブタイトルをつけないよりかっこよくなるのは難しい。これまでのサブタイトルがついている組は、時間の経過とともにこれ以上良くなっていくことはむりなのだけど、初代のタイトルなしは時を経るごとにタイトルがないことの「重み」と「力強さ」が増していく一方である。

3位:ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

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 「エデン」という、背負っている物語が特殊で大きくて、非常に使いづらいワードを完璧に当てはめていてすごいサブタイトルだと思う。これで作中に一切「エデン」という言葉が出てこない、出てこないのに、エデンという言葉が使われた意味、その指し示す対象がわかる、わかるのにそれで興ざめにならず、よく言い表したなとなるのがすごい。

 「過ぎ去りし時を求めて」という弱いサブタイトルを生み出した製作力なら、「砕けし時のかけらを求めて」とかで販売してしまいそうなものだが、……ちゃんと「エデンの戦士たち」にしたのはほんとうに偉い。

 

2位:ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

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 このサブタイトルを考えたひと、天才ですよね……。

 「空と海と大地と」なんて大仰に引っ張って、どう落とすんだというところで尺をたくさん使って「呪われし姫君」フィニッシュ。前半も後半も単体では陳腐もいいところなモチーフなのに、並べることでどちらにもただならない空気、なにかありそうな空気がまとうようになっている。そのうえでリズムが非常に良く、声に出して読みたい言葉になっている。

 それでいて、現実的な話、前半部分が表わしているのがPS2になって一新されたグラフィック、後半部分が物語の目的となる呪いで馬にされたお姫様で、……ほんとうに作品にとって基本的なことを取り上げて言い表しているだけなのだからすごい。

 

 基本的なコンセプトをユーザーに提示しつつ、言葉の並べ方とリズムという最小限の工夫で最大限のかっこよさを実現している。ドラクエ史に残る傑作サブタイトルでしょう。

 

1位:ドラゴンクエストV 天空の花嫁

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 ゲームをプレイしてみたら、「なるほど、こういう意味だったのか」とわかるし、「結婚」というゲームの目玉システムをプレイヤーに紹介もしている。

 プレイし終わった人に対しても、まだしてない人に対しても役割を果たすタイトルであり、その時点で十分良いサブタイトルなのだけど、そのうえで、天空という言葉と花嫁という言葉で、人生の先がとてつもなく開けて見える、高揚するいちイベントの光景を想起させるポエジーがあるのが素晴らしい。そしてそのポエジーは、実際にゲーム内で主人公がたどる数奇な人生と重なることでさらなる深い色合いを帯びる。

 

 そんな多めの要素を、「天空の花嫁」という5文字に凝縮しているのもスタイリッシュだ。かっこいいし、かわいいし、せつないし、わくわくするし、深く知りたくなるし、高揚する。さまざまな感情をサブタイトルを見ただけでいまも思い出させてくれる。

 

 個人的なかっこいいドラクエサブタイトルランキング、異論なしの1位です。

3周目

 

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 そういえばいつのまにかこのブログも3年目に入り、管理画面にも1周前と2周前、ふたつの過去記事が表示されるようになっていたのだった。基本的には、自分で見返す以外にはだれも見ておらず、三日坊主への逆張りくらいしかモチベーションがないブログにしては稠密に続いているほうだと思う。

 

 3周目を記念して、いままでの記事のなかから個人的に良かったものをふりかえっていきたい。

 

 これ。いまだに友人と会ったときにはこの話題を振ってしまったり、振ってみたくなるけれど「まだそれに見合う関係性を築けていないな」と気づいて自制したりしている。

 でも本当は、会ったときのインスタントな話題としてではなく、テキストに起こしてもらうなどして空間的・時間的に距離を置いた状態でほかの方のミリオネア問題を読む、というのが一番いい楽しみ方な気がする。

 

キミも自分だけの最強の「スラムドッグ$ミリオネア」問題を作ってみよう! - 新薬史観

 作ってくれた友達、ありがとうございました。

 

 これは最近好きなグループについて考えていたら、どれも男が6人いる!ということに気づいたときの驚きを背景にして書いた回である。

 アイドルとかは奇数名いたほうが売れるという話も聞くし、6というのは人が集まるにしては(居酒屋のテーブルにうまく収まるという利点もあるが)中途半端な数字なのかもしれない。しかし、だからこそ武骨な良さもあるというものだ。

 

 そういえば、高校のころ、同じ寮に住んでいた同学年の男子も(早期脱退した1名がいたが、それをノーカンにすると)僕含め全員で6名で、いつもつるんでいたものだった。6になんとなく惹かれるのはそれが原因なのかも。

 

 推しカプの背景に流れていて欲しいパンクミュージックがたくさん浮かんだのでまとめてみた、という回がこれ。たまにこういう変なことを書いてしまうのですけど、逆にですよ? こういうたぐいの、ジャンルのない変なことって、まあふだんはあえて書きおこすことはないのですが、いざ書く場合にはふさわしい場所って本当にないんですよ。

 

 しいて言うのであれば、「タイドプールにとり残されて」のような、自分で見返す以外にはだれも見ておらず、三日坊主への逆張りくらいしかモチベーションがないブログ、ということになるのだろうが、だからといってとても適切かというとたぶんそうでもない。

 

 3周目もたまに質問を募集しつつ、書いていきたいと思います。お題をもらってもうれしいです。今後ともよろしくお願いします。

ジュビリーを探せ! つづき

 

 半年ほど前に、「2021年に記念周年を迎えるものに詳しくなろう!」という目標を立て、立てたことはおぼえていたのだけどとくになんの進展もないまま1年が折り返してしまった。

 

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 大丈夫です。何事も折り返し地点を過ぎてから手をつけるタイプなので、焦ってはいないし、無力感も感じていません。とりあえず、前回ではまだ詳しくなるターゲットを決めるのすら途中だったので、積み残していた残りの詳しくなるターゲットを決めちゃいましょう。

 

ターゲット3:100周年

 東京商工リサーチのこちらのページでは、2021年に100周年を迎える企業がひとかたまりになって紹介されている。なにか、詳しくなるのにふさわしい企業がないか探していたら……、

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 おいおいおい! あるじゃないか「カクヤスグループ」!

 僕がカクヤスとともに生きているということはこちらとかこちらこちらの回でいろいろと書いた。カクヤス、めっちゃ通ってるし、用事がないときも行くし、詳しくなるっていうか、もう詳しいかもしれない。

 

 詳しくなるターゲットを決めた、……と同時に詳しくなるを達成してしまった。成功するコツは、簡単に成功できることを目標に設定することなんですよね。

 

ターゲット4:250周年

 250年前のものともなるともう歴史である。いい感じに小説家とか作曲家とかの生まれ年だったらいいなと期待して調べてみたが、めぼしい方はいなかった。ウォルター・スコットの本を興味を持って読める気がしないよ。

 ほかにも調べてみたが、なかなか1771年になにかがあったという話は出てこない。1771年、ひょっとしたら世界的になにも起きなかった最高の年なのかもしれない。

 

 と思っていたらこういうのが起きていたらしい。まあ、地元っちゃ地元で*1ゆかりがあるのでこれにしましょうか。実際、この地震に限らずどうやって古い地震のことがわかるのかとか、そういうところにはちょっと興味が惹かれている。

 

ターゲット5:2525周年

 いや~、軽い気持ちで選んだ数字だけど、これはなにか詳しくなれるものがあるのか、かなり賭け。歴史上のなにかになるわけなので、まずは年代を入れて検索してみたいのだけど、2021年の2525年前が紀元前何年になるのかを計算する時点ですでに自信がなくてなんども数えなおした。

 

 たぶん、紀元前505年のものが今年2525周年を迎える、で合っていると思います。頼む、紀元前505年、なにかあってくれ……!

 

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 めっちゃ著作残していそうな人いた~~~~!!!

 

 調べてみたら、四書のひとつ『大学』の著者ともされているひとらしい。『大学』ならおそらく岩波文庫にもあるでしょう。儒教の古典というのはこれまで全く触れては来なかったが、人生を生きる以上なんらかは死ぬまでに読んでおきたいとも思っていた。ちょっとこの上ない当たりを引いた感じである。やるじゃん、紀元前505年。

 

 というわけで、今年僕が詳しくなる5つのものはこちらに決定。

PUFFY伊勢原市、カクヤス(済)、八重山地震、『大学』

 

 がんばるぜ。

*1:僕は本土出身なのでゆかりないっちゃないのだが。

お昼ご飯たち

 

 最近はお昼ご飯をよく食べている。とくに食べているのがこの焼き魚定食だ。

 

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 七輪浜焼きのスタイルで海鮮だけではなく牛ロースや豚バラ、鶏ももといった焼肉メニューも焼くことができるし、となりにくっついている寿司屋さんから寿司を注文することもできるという、バンボッシュ*1のまともなものを食わせるバージョンのような居酒屋さんがあり、そのお店がコロナ禍になって始めた定食メニューのひとつがこの「日替わり焼き魚定食」だ。

 これがめっちゃ好きなんですよ。

 

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 ただ好きというわけではなく、非常にリーズナブルだ。半身のほっけと大ぶりの刺身、それに小鉢が2つ*2あり、ご飯とみそ汁がつく。なんとこれで税込み790円だ。

 たしかに、居酒屋メニューのほっけ半身は390円で、刺身がついていない定食*3に刺身をつけると+200円、という価格表があり、それを考えるとメイン2品は合計で590円。それに小鉢ふたつとみそ汁ご飯を200円でつけると考えると、店としてはまあ出せなくはない値段なのかもしれないが、出されるほうの身になってみるとえらいことである。

 

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 そしておいしい。焼きほっけは、身がふっくら、骨はかりかりで食感を楽しんで食べられる、香ばしい煙の味がする、と焼きほっけが一番おいしくなるしかたで焼かれている。刺身は大きくて肉厚。小鉢は、なにが出てくるか読めないという難点はあるが、ときには小鉢でもペースト状の魚とかの魚料理があって、魚介好きにとってはうれしい限りである。

 

 あと、気づかれた人もいるかもしれないが、この写真のときはみそ汁が左、ご飯が右という位置に盛られて出てきていた。こういう細かいところを気にしない感じは非常に好きである。

 

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 「日替わり焼き魚定食」という名前なのでてっきり魚が日替わりなのかと思ったら、安定してほっけが出てくるのでどうやらそうでもないらしい。刺身や小鉢、お盆の上の皿の位置などは毎回マイナーチェンジがあるので、「日替わり」というのはそこにかかっているのかもしれませんね。

 

 というわけで今回は最近のお昼ご飯について書きました。明日は「人生を変えた教師からのひと言」というお題で、中学校時代引きこもっていた僕にE-Sportsを教えてくれた元体操選手の体育教師について書きたいと思います。次回もよろしくお願いします。

*1:沖縄にあるすたみな太郎のようなお店である。なんでもいいから友達とものを食べて楽しくなりたいときなどによく利用されていた。

*2:乱数によっては1つのときもある(今回がそう)が、たいてい2つついている。

*3:550円(税込)のから揚げ定食などがそう。