短歌 83

 

そばにいて、とつたえる朝はスカジャンのねむたい光に包まれながら

 

 

昼メシはクレープ 駅の階段をひた駆け上がって万博へ行く

 

 

茶豆ああ家から届き気づいたら隣に来ていたハエトリグモも

 

 

真夜中にきみは目を覚ます人体でいちばんむき出しの臓器は眼

 

 

夏の夜のお墓は縦に伸びていて冷たい基礎に手を触れてみた

 

 

良さもあり野暮さもあってたまにいく居抜きでできたあなたのお店

 

 

そしてうつになる僕たち手を離しカットシーンのゲームみつめる