サビの歌い出しの歌詞が好き

 

 過ごしているうちになんとなく前振りのメロディーが脳内流れてきて、ふと歌を歌うときがあるじゃないですか。その時歌うのはだいたいサビじゃないですか。そしてそのサビの歌詞の最初がしみじみとしていたり、カッコよかったり、切なかったりするとかなりいいですよね。

 そういう、個人的サビだけ切り取ったときの歌詞だけでも大好き…!な曲をあげていきます。

 

遠浅の部屋

納豆オムレツ おれはそんなにおいしいと思えない
女の子にわかってたまるか

 まずは「遠浅の部屋」をあげないといけないでしょう。納豆オムレツという衝撃のワードで始めて、つなげる言葉は支離滅裂、それでもなんとも言えない情感が漂う名リリックだと思う。

 サビって、それまでの歌詞とうまくつきつつうまく離すとカッコよくなるではないですか。その観点で言うと本当に素晴らしいコースを行った、いつまでも口ずさみたくなる歌詞である、と言いたい!

 

Teenage Overpopulation

Teenage overpopulation
Teenage overpopulation

 口ずさみたくなるといえば「Teenage Overpopulation」もはずせないですよね。訳すると「十代が多すぎる」ということになるのだと思いますが、名作青春ミステリ小説のタイトルみたいでいいですね。そして十代のころ本当に感じていたことをぴたりと言い表している。

 

The Owls Go

Attic in a basement with a knife serrated, I'll protect you

 好きな曲すぎて何度も話題に出してしまうのですが、Architecture in HelsinkiのThe Owls Goもそういう曲ですよね。前半部分は意味の分からない具体物が出てくる、「詩」って感じのフレーズですが、そこにダメ押される「I'll protect you」が良い。やはり意味わからないことをひとしきりいったあとに意味の分かることを言うのは詩の基本戦術であるということを再認識させられる。

 

Farmhouse

I never ever saw the northern lights

 PhishのFarmhouseは比較的おとなしい曲調のなかでぬるっと出てくるサビの美メロディーが良くて、ふとした時に歌ってしまいますよね。「the northern lights」というのはオーロラのことらしいですが、それを否定形で言ってぴったり詩になっているのが素晴らしい。