魯肉飯 ほか

 

魯肉飯

 今日はお昼ご飯に魯肉飯をたべた。本当はケバブが食べたかったのだが、お店が空いておらず、シャッターの前であたりを見渡すと魯肉飯のお店があったのである。

 

 個人的に、魯肉飯を食べるのって人生初だったんですよね。とくに避けていたというわけではないのですが、……魯肉飯って食べなくてもどういう味がするか見た目で100%わかるじゃないですか。だから、魯肉飯を食べなかったからといって人生損するということが全くないため、あえて食べる機会がある時まではとっておくという選択肢をとりやすいというのがこれまで1回も食べてこなかった理由だと思われる。

 

 魯肉飯、おいしかった。ついてくるおでんも台湾風の味になっていて、魯肉や飯との相性が良い。値段もリーズナブルで、しかもてごろな*1ポイントカードまでもらえたため、あ~これはしばらく通うだろうな…という感じのものだった。

 人生初の料理との出会いとしては、かなりよかったのではないでしょうか。

 

鉄鍋のジャン

鉄鍋のジャン 13 | 鉄鍋のジャン | 商品情報 | 月刊コミックフラッパー オフィシャルサイト

 ちょっとまえに投げ売り価格でAmazonセールをしていた「鉄鍋のジャン」を読みました。そもそもかなり人気のある漫画らしく、またセールで話題になっていたこともあり、タイムラインを開くたびに切り抜きやネタバレを踏んで視線制御が大変でしたが、でも読み進めるとそれだけ人気なのもわかるな~となりました。非常に面白かったです。

 

 とくに深い内容とかはないのだが、シンプルに読んでいて驚きもあるし、先の展開も読めず、また予想を下回らない。センスがあって、読んでいる時間をつねに楽しいものにしてくれるエンタメ性がある。

 キャラも作中の全員から嫌われている主人公を含め、みんな愛らしくていい。個人的には湯水スグルと刈衣さんが好きでした。そういうcp萌えジャンルもあるんだ、となった。

 

 昔は料理マンガなんてなにが楽しくて読むんだ(読んでも食べれるわけじゃあるまい)、と思っていたが、いまの年になると、スポーツ大会で優勝するとか、悪を倒すとか、恋愛とか、そういった主題の漫画を読むときにはその主題にピュアに興味を持つことってなかなかできないじゃないですか。

 でも、料理だと食欲というのはあるので、興味をヴァーチャルで作らずに作品を楽しめる良さがあるなと常々思っている。これからも長く続く成年時代もフィクションを楽しみ続けたいので、この水準のグルメ・料理マンガがいくらでもあるというのはありがたすぎることである。

 

奇書としてのドクトル・ジヴァゴ

世界の奇書をゆっくり解説 第18回 「ドクトル・ジヴァゴ

 ビブリオマニアのための隠れた名動画シリーズ「世界の奇書をゆっくり解説」の『ドクトル・ジヴァゴ』を見ました。

 当該作品を知っている人だと「ん?」と思うかもしれませんが、動画冒頭で説明はされていて、ロシア革命と冷戦という歴史に翻弄され「数奇」な運命をたどった「奇書」として『ドクトル・ジヴァゴ』を取り上げているものである。切り口、ヴォリューム、熱量、思考力*2すべてが高水準で、しかもこういうテーマの動画が7万回も視聴されていることもすごいですよね、この国の文学的素養の高さを感じられる。

 

コメントでもありえないくらい絶賛されている。


 個人的にも感性や価値観を形成する時期に読んで大きな影響を受けた、思い入れの深い小説で、今回またじんわりとエモみを感じかえしながらじんわり楽しむことができました。おすすめ動画です。

 

*1:必要ポイント数と特典のバランスが良い。

*2:とくに動画のまとめの部分で展開される製作者の主張は素晴らしいものでした。これがヒューマニティーズの面白さだよね。