静岡→清水

 

 朝の静岡駅前。ここからまずは「日本平」を目指します。始発のバスに乗って。

 

 「日本平」ってなんなんだろうと思いながら日本平に着いたのですが、ついてもいまいちよくわからず。たしかに富士山はきれいに見えますが、それだけ? ……なんか、「日本観光地百選コンクール第1位」と書かれた石碑があったのだが、それはほんとにトップティアの大会ですか?とは思ってしまったな。

 

 と、思っていたんですがちょっと上に行ったところに電波塔(?)とそれを囲むようなウッドデッキがあって、……ウッドデッキからの眺めは全方位素晴らしかったのですが、それよりも電波塔! これはバカカッコよくてすげーと思いながら見入ってしまいました。

 ファイナルファンタジーVIIIの序盤で電波塔で戦うところあるじゃないですか。あれを思い出したな。

 

 いや~。電波塔はいいな。これは日本平の評価を上方修正。日本観光地コンクール間違いなく1位とは言わないが、まあ、1位と言い張っているならあえて否定はしたくないかな、くらいの位置までつけました。

 

 で、この後なんですが、日本平というのは地図で見るとどちらかというと静岡清水間の清水寄りにあるところで、静岡からバスがあるんだから清水向けへもバスがあるだろうと思っていた。でもなんか、無いみたいなんですよね。

 ちょっと困ったのだがどうも「日本平ロープウェイ」というのがあって、それで「久能山東照宮」まで行ける。そこから海側には参道を伝って下りることができる。下りた先には大きな道があって、まあバスも通っていそう。なので、とりあえずその方面に行くことに。

 

 参道からはすぐ駿河湾が見えてかなりいい景色だった。このお寺はけっこうな山寺で、下りるのは大変でしたが、下りたら目の前にはまた海。美しい午前の景色。

 で、下りたらまた不思議な地理空間が広がっていてびっくりでした。上の写真奥側には道路があるのですが、左の矢印の外にもまた道路があって、ふたつの道路の間に細切れの細長い土地が残されている、という謎な土地活用になっていたのである。

 

 地図で見るとこんな感じ。海側はかなり高規格の道路で、一応内陸側の道路と行きかいできるようにはなっているのだけど、上手く信号機を作らないような交差点にしている。また、速度を計るのにうってつけな街路樹まで植わっている。

 内陸側は生活道路という感じで、バス路線はここを通っている。また、道路と道路に挟まれた土地は基本的には空き地かイチゴのビニールハウス、たまに民家はあるが見たところすべて内陸側に接道していた。

 

 もともと内陸側の道路だけがこの地域にはあってその両側に人が暮らしていたのだけど、ここには日本平の南側を通って清水市街地と静岡市街地をバイパスする道路を作りたい。

 で、(道の海岸側の土地を買って)もともとあった内陸側の道路を拡幅するのではなく、それは生活道路として残して、海岸を整備して信号のない国道150号を作った。はさまれて残された隙間の土地は、……まあ昔は人が住んでいた土地なのかもしれませんが、こうなってしまうと使い道がないので、山側で果樹園してた農家が安く買って観光農園をしている。……みたいな感じなのでしょうか。

 

 実際のところはよくわかりませんが、そんなことを考えながらひたすら歩いていた。これ内陸の人が住んでいるところからは歩いて海に渡れないんだよな…。なんとなく切ない景色に見えてしまう。

 

 そのうち清水市街地の入口くらいに着いたので、ここから路線バスに乗って*1終了。午前中いっぱいだけでしたが楽しかったです。

 

前日:

清水→静岡 - タイドプールにとり残されて

*1:一応さっきの道にもバスはあったのだが本数が少なくて歩いている間には捕まえられなかった。