1敗の中では一番いい1敗~23-24EPL第11節 トッテナムvsチェルシー~

 

 これまで順風満帆に勝ち点を積み上げてきたスパーズですが、2名退場もあり1-4でチェルシーに敗北。試合のなかで何が起こったのかを列挙するのは難しく、ハイライトに圧縮できない……、と言えばどの試合もある程度そうなのだけど、でもそのなかでも最上級にそれな試合だった。

 ロメロを1か月、ファン・デ・フェンをおそらく2~3ヶ月失い、マディソンも程度はわからないが負傷。ウドギも1試合のサスペンションと後に引いた影響もでかい。しばらくは厳しい勝ち星が続きそうな雰囲気である。

 

 けどね! 個人的にはこの試合、ずっと見ていられたし、負けるとわかったあとでもずっとピッチのほうに目を向けていられた。見ずにはいられなかった。そしてピッチの選手も全員、それに値するプレーをしていた。たしかに離脱する選手が多すぎるが、それ以上に、ふだん主力ではない選手たちが同じくらい全力でこのチームの勝利のためにプレーしてくれるということが分かった。そういう意味で、どうせシーズン中どこかでする1敗目、そのしかたとしては悪くなかったと言えるのではないでしょうか。

 

ヴィカーリオ

 信じられないパフォーマンスだった。失点に責任はなし。休んでくれ…。

 

ペドロ・ポロ

 やっぱり簡単にチャレンジのパスを入れてボールを失っているように思うんですよね。それが最善という判断をしているからではなく、キープしたり、時間を使って違う味方に渡すスキルがないからそうしているように見える。とはいえ、フル出場でFKで勝負のあやも作ったので、貢献度で劣っていたとは言えない。休んでくれ…。

 

ロメロ

 退場シーンは気持ちはわかるがその前のコルウィルへの蹴りで台無し。あと、去年のククレジャ髪ホールドもここにきてばつが当たった気がします。責めることはできないが反省はしてほしい。

 

ファン・デ・フェン

 今までありがとう。ゆっくり休んでくれ…。そのあとはこれからもお願いします🙏

 

ウドギ

 2枚目は軽率だったが責められん。若いチームのもろさという感じだよね。ちょっと休んですぐ出てください。

 

ダイアー

 最初のプレーでライン調整にてこずってめちゃくちゃ戻れないのを見て「終わった…」と思ったが、試合を通してみると悪くはない働きをしたのではないかと思う。なにより、この境遇ながらモチベーション高く試合に入ってくれて、得意ではないであろう動きをしてくれたのがありがたかった。

 

エメルソン

 ファウルをもらうのがうまくて、このシチュエーションで最大限欲しい働きをしていた。センターバックのライン調整も、失点のときはミスったが、まあ仕方がなくて他はずっとこなしていた。こういう複数ポジションやれる頭がいい選手を放出してはいけないと思います。

 

ビスマ

 いつも通りのクオリティでプレーし、数的不利以降は機会を見て何かを起こそうとしてくれていた。休んでくれ…。

 

サール

 いつも通り良かった。休んでくれ…。

 

ホイビュア

 すさまじい危機察知能力の高さで、守勢に入った展開ではなくてはならない選手だった。彼がいなかったらもっと早い段階で試合は終わっていたでしょう。しばらく出番があると思う。残ってくれ。休んで…。

 

ベンタンクール

 良かった。

 

スキップ

 ちゃんと見れていないが、たぶん良かった。

 

マディソン

 いつも通り良かった。足首大丈夫ですか…。休んでくれ…。

 

クルセフスキ

 耐える展開での貢献度はさすが。休んでくれ…。

 

ソン

 結果としてシュートミスが試合の決着となってしまった。悪くない。休んでくれ…。

 

ブレナン・ジョンソン

 責任のない悔しい交代だったと思うけど、しっかりとした表情をして下がっていて良かった。チャンスは何度でも来ると思います。休んでくれ…。

 

 冷静に一晩明けると、「今年も結局チェルシーには負けるのか…」「引き分けで終われる可能性も0ではなかっただけに悔しい」「1名退場時に省エネモードに切り替えていればファンデフェンの負傷もなかったのではないか」「そもそも何であんな壊れた試合に…」といった感情が去来してきたが、……しかし、実際に試合を見ているときにたしかに感じていたあの熱を必ず合わせて、この試合のことをポジティブに記憶していようと思う。COYS