内容6:4、結果4:6というところでどうでしょうか~23-24EPL第6節 アーセナルvsトッテナム~

 

 内容6:4、結果4:6というところでどうでしょうか。もちろんポジティブなところもたくさんあったけど、総体的に見てノースロンドンのライバルには力を見せつけられたと言っていい。

 ただ、2度追いついたという試合展開や、アウェーでのドロー、そして今後に向けての課題把握や積み上げをしつつ勝ち点も得たということを考えると、どっちかというとスパーズのほうが多くのものを手に入れた引き分けだったと言えるのではないでしょうか。

 

 ただどっちにしろ僅差で、見ている人によって意見が分かれそう。スポーツ的な名試合とはまた違ったいいつばぜり合いだったのではないか。

 

ヴィカーリオ

 安心して観ていられる最高のプレーをしていた。ロメロをハグしたりとか、直接のプレーではないところでも貢献度が高い。

 

ペドロ・ポロ

 攻守に及第点のプレーをしていたが、このレベルの相手に勝つには攻撃か守備、どちらかで決定的なプレーをしてほしい。

 

ロメロ

 苦いゲームになったが、本当に悪かったのは運だけである。

 

ファン・デ・フェン

 個人的にはMoMです。単に守るだけではなく、攻撃側に有利なシチュエーションでもひっくり返して守れるし、隙を見て能動的に仕掛けてボールを奪うこともできる。ふつうにプレッシャーもいなせる。このレベルのCBがいることにいまだに慣れない。

 

ウドジェ

 対サカで後手を引いていた…、という点をもって評価に留保をつけるのは酷だけど、この地点での攻防がけっこう試合のスイートスポットだったこともあり、もしウドジェが完全にサカを負かしていたら、内容的にも圧倒したゲームだったろうなというのは間違いない。

 

サール

 緊迫したゲームの中で、癒し枠をしていましたね。

 

ビスマ

 負荷がデカすぎるがやってもらうしかない…。

 

マディソン

 膝、だいじょうぶですか…。

 

クルセフスキ

 十分なプレーをしていたが、対面がマガリャンイスになることが多く、一番攻撃時に恵まれていたポジションだったので、もし勝つのであればもっと彼がクオリティを発揮するべきであったとはいえるかもしれない。

 

ソン

 2ゴール見事。2点目は入る気しかしなかったですね。あの頃のソンが戻ってきた。

 

ブレナン・ジョンソン

 守備では気を利かせて戻っていたが、ただ戻っていただけという感じだったのがなんとも…。いいプレーも見せていたが負傷でOUT。無事であれば基本はスタメンで使われていたと思われるので、本人にとってはかなり痛い結果である。クラブの台所事情的にも、いったんは代役はいるけど、豊富だった左サイドのアタッカーが非常に手薄になってしまった。

 

ソロモン

 よく言えば問題なく、悪く言えば特にインパクトはなくブレナン・ジョンソンを引き継いでプレーした。

 

ホイビュア

 問題! マディソンに代わって投入されたが、マディソンの役目は引き継がず(まあこれ自体は、マディソンとおなじプレーをする選手ではないので仕方がない)、攻撃時にはSBの位置にいることが多かったのだけど、崩しにも即時奪回にも関与できないそのポジションで何の仕事をしていたのかはかなり謎だった。

 守備でも、ホイビュアと聞いて思い出すような苛烈なプレーはなく、散発的にちょっといいプレーをするだけで時間は終わった印象。能力や戦術へのフィットには、問題はないと信じてひとまずはいいと思うので、モチベーションに何かあるのかな、と心配である。

 彼がスカッドプレイヤーとして役割を果たしてくれるかどうかでかなりスパーズの強さは変わってくると思うのだが…。

 

リシャーリソン

 投入と同時にマディソンが下がって、スパーズはチャンスを継続的に作ることができなくなっていた。ので、プレーの機会は限られていた。その中で何かを起こす運命も、前節とは違ってもっていなかった。