日本時間3月15日午前1時30分から始まった、アーセナルvsトッテナムの試合はノースロンドンダービーだ。歴史的にライバル関係にある2つのチームの試合で、個人的にもちょっと特別視しているので、厳しい時間帯だけどリアルタイムで観ることにした。
アーセナルは強いチームだが、いまのスパーズもいい調子だ。それにシーズンの前半戦にあったこのカードは、スパーズがかなり気持ちよく勝っている。
勝ちを見届けて、ちょっと寝てから、最高の気持ちで月曜日を迎えるぞ!
なぜ……。
同じ轍を踏ませにかかったが…
びっくりするくらいの惨敗でしたね。もう本当びっくりしたよ……。
前回のこのアーセナルとの試合は、スパーズはボールをアーセナルにいい感じに渡しちゃって、そこからソンとケインを中心にしたロングカウンターをメインウェポンとして鮮やかに宿敵を仕留めたのだった。
それからシーズンが進んで、最近の調子のいいスパーズは(相手に陣容で勝る試合が多かったというのもあるが)ボールを握って、攻撃的にプレーすることが多く、それで勝ち点をつかんできた。
さてここで、2度目のアーセナル戦。僕の愛してやまないスパーズはどういうプランで戦うのだろう、と見ていたら、やっぱり前回の快勝の記憶がよぎったのか、撤退守備+ロングカウンターというような、腰を深めにした戦い方を選択した。そしてそれがそのまま致命傷となった。
スパーズ前線のアタッカー3枚が力を温存してあまりプレッシャーをかけないので、アーセナルのダブルボランチ、トーマスとジャカは比較的自由にボールを出し入れする。その前で、スミス=ロウ、ティアニー、サカといったキレのあるアタッカーがスパーズ守備ラインの背後を狙い、逆にウーデゴールとラカゼットは落ちてボールをキープしためを作る。
この動きをまったく捕まえることができず、エンドンベレとホイビュアはかなり手一杯、ボールを奪い返すところがどこなのかまったくわからない状態だった。
ボールを奪い返せても、そのときにはトーマスやジャカ、セドリックあたりがカウンターをつぶすポジショニングを取れていることがほとんどで、狙っていたはずのロングカウンターはほぼまったくできなかった。
人につかれていても、そいつをはがして運んでやるぜ!という雰囲気があれば良かったのだけど、……今日のスパーズはみんなちょっと消極的だった。
では、ボールを保持して攻撃ができるかというとそうでもなく、アーセナルのファーストディフェンスを有効な形で越える回数は少なかった。なにひとつ勝っていたところがない*1。完全に負けるべくして負けている。
先制したのは、アーセナルがファーストディフェンスに消極的だったタイミングをついて、ボールを敵陣まで運び、攻め切れなくても焦れずに、長く保持したシーンからだった。
そのときは、プレスがちょっとかかっても対面の相手選手を突破したり、それによってサイドで生まれたスペースから展開したり、……といった、このところの好調スパーズではよく見られたプレーができていた。
アーセナルも、正直褒められるようなパフォーマンスではなかった。もし、ボールを持って主導権を握って真正面から戦うことを選択していれば、違った結果だったのかもしれないのだが。