最近漢字にハマっており、「漢字ペディア」というサイトをてきとうにサーフィンしている。
なんで漢字にいきなり、……まあ小学校のころとかはけっこう漢字が好きだったのでそれ以来二度目ということになるのですが、なぜいきなり二度目の漢字にハマっているかというと、そもそも、僕は絵文字が好きじゃないですか?
絵文字LOVE勢の生活はAIでこんなにも豊かに! - タイドプールにとり残されて
↑証拠の過去記事。絵文字が好きなんです。
なんとなく漢字のゆっくり解説を流していたときに、漢字って面白いな~とか感じながら、ふと思ったんですよね。成り立ちを考えると、漢字って実質絵文字じゃないか?と。
理屈で先に好きになって、そのあと感情がじわじわ追いついてくる、ということが僕にはけっこうあるのですが、今回もその例でした。漢字が絵文字の仲間であるならば、絵文字だけじゃなくて漢字も好きであるべきでは、と思っているうちに暇な時間に漢字について考えるようになることが多くなり、日常生活で漢字を見かけるたびに興奮するようになり、ついには能動的に漢字を検索しては喜ぶようになってきた。
というわけで最近「漢字ペディア」で見かけて良かった漢字をいくつか紹介していきます。まずは岔、かわいいね~😋。
この漢字の場合は「山の分かれる所。また、道の分かれる所」となっていますが、このように、漢字は基本的に世の中の事物に対応を持つ「描写」になっているところがいいですよね。字面と意味、ふたつをもって楽しめるというか。
これもいいですね~。とくに○で囲ったところにちょっとスペースがあるのがいいですね。
「潤」でよくね?と思うかもしれないが、漢字って(実際に使い分けされているかはともかく)同じ意味のように見えても字が違うと実はニュアンスとか用法が、本来的には違っている、ということがけっこうあり、それを調べて、なるほど、とくにこの「うるおう」のときにこの字を使うのね~、たしかに、あの「うるおう」とこの「うるおう」は区別してもいいな、と、漢字のみならず現実に対する解像度を上げていく、という楽しみかたもできて、それもいいんですよね。
① 濡れてうるおう。しめる。
※書紀(720)仁徳七年四月(北野本室町時代訓)「宮垣(みかき)壊(やふ)れて脩(をさむる)を得ず、殿屋(おほとの)破て衣被(ふすま)露(つゆにシホル)なり」
② 濡れて塩けを帯びる。また、濡れて汚れる。濡れて弱る。
※金槐集(1213)冬「ふりつもるゆきふむいそのはまちどりなみにしほれてよはになくなり」
③ 泣くことをいう女房詞。
※東大本女中詞(1716‐36頃)「しほるる、むつかる 啼事」
④ (能楽論や連歌論で) しっとりとしてうるおいのある趣きが自然ににじみ出る。
※連理秘抄(1349)「詞ききの句は、いかにもしみじみとしほれたるやうにて、付けよく面白くおぼゆる也」
[補注]「しおお(しほほ)」、「しおたれる(しほたる)」などとの関連が考えられる。従来「(袖・袂の涙を)しぼる(絞)」と解されていたものの少なくとも一部は「(涙で袖・袂を)濡らす」の意で、「しほる(霑)」の用例と見なすべきだとする説が有力になっている。
べつの辞書で調べてみると、この「霑」にはこのようなニュアンスがあるようである。まあ訓読みなので中国の漢字本来の意味とどれほど関係があるのかはよくわかりませんが。
めんどうなのでとくに書いて覚えるとか、そういうのはせず眺めるだけのゆるファン活でよければですが、みなさんもいっしょに漢字にハマってくれたらうれしいです。