現実もファンタジーだぜ

 

今週末、ポステコグルーはプレミアリーグ・デビューを果たすが、彼の新しい仕事の唯一の欠点は、長年の友人たちとの年に一度の伝統を放棄しなければならないことだ。

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「友人のみんながこの試合に来るだろうし、20年ぶりだと思うが、我々のファンタジープレミアリーグのグループからも抜けなければならなくなったので、とてもがっかりしている。もし友人たちが私に内部情報を求めようとしても、私からは何も教えられないんだよ」

「私は現実のプレミアリーグの監督になったので、今はもう(ファンタジープレミアリーグを)プレーする必要はない。ほら、それはもうファンタジーではないんだよ!」

アンジ・ポステコグルーがハリー・ケインが去ったこの先の移籍ビジネスについて語る | スパーズ・ジャパン

 

 愛してやまないトッテナム・ホットスパーの開幕戦を見ました。小さく見ればポジティブな結果とはいえるものの、大局的に見ればネガティブさもぬぐえない、……半々くらいのまずまずの内容と結果だった、といえるでしょうか。

 

ヴィカーリオ

 一応乗り切ったが、足元は1割、セービングは2割ほど怪しい。仕切り直しのシーズンじゃなきゃロリスがチョイスされていただろう。一度見せたクイックなロングスローは良かった。

 

ロメロ

 数少ない新体制順応に問題がないだろう選手。大きなけがじゃないといいが。

 

ダビンソン・サンチェス

 ブレントフォード戦では、とにかく早い相手にかけっこで追いつくことが求められたので一定の存在感はあった。それ以上が必要になったら知らない。

 

ファン・デ・フェン

 合流から間もないこの選手にとってはとりあえず出場してオーダー通り90分プレーしたというところで及第点でしょう。

 

エメルソン

 タスクを一応はこなした。けどフィジカルに特徴のある選手じゃないので、攻→守切り替え時にボールを狩り切ったり、あるいは走って広い範囲をカバーしたりというタスクにどれだけ順応できるか不安。プライオリティはコンテ時代と比べて意外と上がってない気もする。プレーのむらっけはもうそういうランダム性とは切り離せない選手なんだと思ってみることにしている。

 

ウドジェ

 新体制にとても順応している選手のひとりじゃないでしょうか。

 

ビスマ

 ワインと間違えていたのだろうか? これほどの選手をスパーズは1年間寝かせてしまっていた。

 

スキップ

 ちょっとタスク通りに動けていないし、タスク通りに動いても「それでどうやって自分の強みをアピールしたらいい?」となっちゃっている選手な気がする。なにかがない限りリプレースの候補なのではないか。

 

マディソン

 すばらしかった。

 

ソン

 ちょっと評価に困るけど、まだネガティブなことは言いたくない。

 

クルゼフスキ

 新体制にはうまく順応していると思う。右が機能不全だったのは彼の責任ではない。第一段階目はクリアしているので、あとは得点関与が見たい。

 

リシャーリソン

 個人的にはこのポジションでソンに出場時間を与えるのがいいんじゃないかと思っている。わざわざ良かったところを言わないといけないような出来では困る格の選手だと思うのだが、……長い距離をゲインしたいとき一回彼にあてて、とできるところはソンじゃなくリシャーリソンをトップで使う理由にはなるかなとは思いました。

 

 ブレントフォードには、ちょっと前にうちがシティとかを苦しめていたような戦い方をされて、実際かなり負け濃厚のゲームだったと思うので、プランを一貫しつつ、その戦い方である程度成果を出して負けずに終われたのは良かったと思う。ただ、では今年は何位を目指すのか? と聞かれたら不安になる。そういうゲームでした。

 

最後に、ファンタジーフットボールリーグで優勝したことがあるのかとの質問を受けたポステコグルーは、笑顔で答えた。

「いつも、いつも優勝してたよ」