ソン・フンミンの好きなところいっぱい言います

 

 今日はソン・フンミンの好きなところをいっぱい言おうと思います。基本的にはウィングの選手でありながら、ゴール前でストライカーとしての仕事も圧倒的にこなせる、というのがやっぱり一番の美点ではないかと思います。

 近年のスパーズは、1トップのケインが下がるところから攻撃がスタートするのだが、ケインがゴールから離れることを可能にしているのが、そこに入ってくるソンの決定力なのですよたぶん。

 

 ウィングの位置にいるにせよ、ゴール前でストライカーとしてふるまうにせよ、苦手なプレーがなく、いろいろな選択肢を持っているというのも見逃せない優秀ポイントですよね。高精度のクロスもあるしカットインからのミドルもある。それがあることで突破もしやすくなる。ゴール前では足元でもスペースでもボールを受けられるし、マークを外す動きも多様である。ひとりで崩すだけではなく、裏抜けもできるし、ボールを引き取ってパスアンドゴーなどもできる。最近はあんまりスペースがないときでも、人数をかけた攻撃に効果的に参加することもできている。

 

 これらすべてのプレーをトップスピードの状態でも正確にやれるというのもいいですよね。キーパーとの1対1とかも安心してみていられる選手である。

 

 あと言わなきゃいけないのがシュートのうまさ。ソン・フンミンがゴール期待値よりはるかに多くのゴールを生み出す製造機であることは広く知れ渡っているが、「キーパーが触れないところに」「早い」ボールを蹴れるのが結果とか以前に単純に観ていてうれしいんですよね。

 

 こちらは2018年にメキシコの新しい国旗になったときのソン・フンミン

 

 単純にスペックが高い選手なのだけど、それだけではなく、数字には表れない部分で「頼りになる」選手なのもすごいポイントである。大事な試合でこちらの士気を盛り上げるようなゴールを決めてくれたり、(最近はあまりないけど)ケインが負傷離脱する時期に必ずしも適職とは言えないワントップを務めて、しかもそこで結果を出してくれたり。1ゴールが1ゴール以上の価値を持つタイミングで1ゴールを(ときには2とか3ゴールを)決めてくれる選手なのである。

 

 契約がいっぱい残っているのも安心ですね。どのクラブも雑に欲しい選手だとは思うのだが、あんまり移籍する感じがしない。*1お気に入りのクラブで、こんな素晴らしい選手の全盛期が見れることが非常に幸せです。

 

 というかケインとソンという傑出した選手がいる時期になんとかなにかタイトルが欲しいですね……。来シーズンも期待しています。

*1:これは完全に雰囲気レベルの話だが。