水音のする図書館で
まずは一回目を確かめました
文脈は梁に吊られていて
表現がきしんで
音を立てました
二回目は好きでも
嫌いでもない先生と教壇の上ででした
さび色のチョークで書かれた
かすれた〇は
×を意味しているようにも見えました
それからは
なんども
繰り返しました
繰り返した
目玉焼きに醤油を落として
かき混ぜたような
個性を手にし
インターネットのリンクを踏みながら
人を愛し
クラゲのたくさんいる海を
ぶつからないように泳ぎます
春になって水がこぼれたら
最後が近いようです
ここに居てくれたことに
ありがとう