V字回復~21/22プレミアリーグ第12節 トッテナム・ホットスパーvsリーズ・ユナイテッド~

 

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【トッテナム×リーズ|ハイライト】レギロンの逆転弾でトッテナムがリーグ戦4試合ぶりの勝利|プレミアリーグ 第12節|2021-22 - YouTube

 

 新監督アントニオ・コンテの指揮下で初めてプレミアリーグを戦った前節、かなり攻撃が微妙な感じだったので、僕の推しが気持ちよく勝てるチームになるのはまあまあ先のことになるだろうと覚悟した。

 

 その覚悟のままこの試合を見て、案の定前半はかなりひどい内容だったので、「人生や世界においては、希望というのはほんとうに希少で、絶望のほうがはるかにありふれている……」というようなことをハーフタイムずっと考えていたのだけど、……後半トッテナム・ホットスパーは目の覚めるようなプレーを繰り返し、しっかり2点を奪って逆転してくれた。

 

 ゲームが終わったあとは、「希望は少ないかもしれないけれど世のなかにはあって、つかみ取ることができる」という信念を抱けるようになっていた。希望とはどういうものだろうか? ……具体的にはピエール=エミール・ホイビュアとセルヒオ・レギロンの形をしているのである。

 

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 前半はぱっと見悲しい結果に見えたが、守備面では十分なプレーをしていたと思う。プレス開始位置がちょっと低めなのは、そのためリーズのハリソン選手に仕掛けるスペースや時間を与えていたのが気になった感はあり、……結果的にそこから失点したのでだめっちゃだめだったんだけど、まあ択勝負だったという気もする。

 むしろそのあと、自分からポジションを崩して攻撃で押し込むことを選択し、試合中にV字回復、逆転まで持っていったのがこれまでのスパーズには見られない流れだったのでそこがとても良かった。

 

 やっぱりうれしいのが今回でプレミア初ゴールを飾ったレギロン選手。レアル・マドリーでマルセロから一瞬ポジションを奪ったけど結局定着できなかったころから個人的には好きな選手で、スパーズでも果敢な上下動で攻撃に厚みをもたらしてくれるありがたい選手だ。

 これでやっと数字をひとつ残すことができたが、まだレギュラーとして満足して使われる水準ではないだろう。SBとして使われているあいだは、攻撃時前線の枚数を増やしたり、デコイになったりで十分な働きだったが、WBでは得点に結びつくクロスや突破、ソンが外に張ったときにインサイドでタスクをこなせる、……といったもうちょい攻撃的な貢献が求められてくると思う。

 

 記念すべき初ゴールの試合だっただけに、上記のさらに攻撃的な役割をこなすことが期待されているセセニョンとの途中交代は、本人としてはあまりうれしくないでしょう。高いパフォーマンスでポジションを争って、トッテナムをもっと強いチームにしてほしい。