猿、雪山 ほか

 

カレー ニューキャッスル

 『食べもの屋の昭和』という本を読んでいた。こだわりのある名店の店主を取材して、語ってもらったことを、一店当たり10ページいかないくらいの分量書きおこしてたくさんまとめた本である。とくに、「ニューキャッスル」というカレー屋さんの言葉が味があって興味を持った。

 

 柳田氏は、初めて訪れたお客には必ず、こう説明する。

「一杯のカレーでも楽しみ方があるんですよ。まず最初はルーだけ召し上がってみて下さい。あまり辛くありません。続いてご飯に混ぜて召し上がると、これ不思議と辛くなります。辛さは民謡調です。ハアーッ。水を飲むとますます辛くなります。それで辛いと思ったら卵をまぶして下さい。そうするとマイルドな味に変わります。それは愛の味です。愛を大切にしたいと思います」

 「辛さは民謡調です」のあたりから不思議なワールドに入っていって、綺麗なオチにつながる。最近はもうこういう文章がいちばん好き。

 

 カレーはまあ機会があったら食べにいってみようかな。

 

猿、雪山

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 家の近くにある角打ちに軽く飲みに行ってきた。飲んだのは「猿、雪山」という名前のお酒だったと思っていたが、どうも調べると「雪、山猿」だった*1らしい。たしかにそっちのほうが名前としては良い。

 熟成酒なので独特の香りがあるが、くせが強すぎるというほどでもない。アルコールの強いあたりはないけれど、どっしりとした存在感があっておいしかったです。となりのなめたけもおいしかった。

 

 飲んでいたらすでに相当飲んできたらしい夫婦と相席になって、婦のほうに「あなたには闇を感じる。人生大丈夫か?」みたいなことを言われ、完全にそんな感じの外見になってしまっている自分が情けなかった。知り合いにはギャグだと思ってもらえるけど、知らない人が見たらそらそうだわな、という……。

 

プレミアリーグ12節 リヴァプールvsアーセナル

 夕方にがっつり眠ってしまった*2ので、そのあとは眠らずにプレミアリーグのこちらのビッグマッチを見ていた。

 アーセナルは最近、若い新戦力が活躍しはじめていて勢いのあるチームだ。リヴァプールウエストハムに今季初の敗戦を喫したばかり。これはアーセナルにも十分チャンスがあるか……? と素朴に思っていたのだけど結局リヴァプールの完勝だった。

 

 「俺ら、いける…?」から「いける…! 俺ら、いける…っ」に変わってきたタイミングでリヴァプールに叩きのめされるの、今回は他人事ではあるがシチュエーション的には何回も知ってるのでちょっとアーセナルアーセナルファンに同情してしまう。

 

 南野が初ゴール取れたのは良かった。みんな祝福していたね。

*1:純米吟醸 熟成酒 雪、山猿 | 永山酒造 | 酒(日本酒 地酒)通販・販売は酒屋・地酒専門店のCRAVITON

*2:100%そのあと夜眠れなくなって睡眠リズムを崩し、最終的にはプラマイでマイナスなのにどうして夕方眠るのってあんなに完璧な気持ちよさなんでしょうね。