プレミアリーグ第17節、レスターとの試合を見ていた。エースであるソン・フンミンを怪我で欠くスパーズは、最近評価を取り戻しつつあるウィンクスを先発起用し、守備時は5-3-2になる布陣を選択。レスターも守備時は5-3-2だったので、おたがいこのスペースをどう活用するか、という勝負になった。
レスターはこのスペースを基本的には後回しにしていた。スパーズ攻撃時はレギロン、ベン・デイビス、ウィンクスらがうまく連携してここを起点にうまくボールを運べていたと思う。
レスターは攻撃時、チャウダリーが左サイドバックになる4バックみたいな配置に変形していたが、そこには同サイドのインサイドハーフ、ホイビュアが突撃する形でトッテナムは守備をしていた。ハイプレスと言えば聞こえはいいが、ホイビュアが出ちゃうとなかなか中盤の守備が締まらず、あいてのティーレマンス経由での展開をけっこう許していて、これは五分かなあ……、という感じでした。
雰囲気どおり、前半は1-1で折り返し。スパーズはチャンスをいくつも作るものの、レスターパッションあふれる守備に跳ね返される。2つのゴールカバーというのは接戦でやられると厳しいものだ。そのうちにマディソンに勝ち越しゴールをとられる。
チャンスは作れているんだから、まだ勝てる目はあるはず……。そう思っているうちに90分が過ぎた。アディショナルタイムは5分と宣言されたので、5分あれば1点くらい……! と思っているうちにそのうち4分が過ぎた。
Bergwijn scores TWICE in injury time! Absolute LIMBS! | HIGHLIGHTS | Leicester 2-3 Spurs - YouTube
ハイライトでは時間が表示されないのでいまいち伝わりませんが、本当に最後の最後だったんですのよ。サッカーファンというのは最後の最後まで奇跡が起こるのを祈っているひとのことをいうのだけれど、願いが聞き入られることはほとんどない。まさか、……よもやよもやだ。そしていまだに手が震えている。
試合後には他クラブを応援しているサッカーファンからも、「神試合だった」「これはチャンピオンズリーグファイナリスト*1スパーズ」といった賛辞をいただいた。自分のことのようにうれしいね。
*1:マンチェスター・シティとアヤックスを劇的な試合で破って決勝に進出した18/19シーズンUCLの故事を参照している。