レビューのレビュー

 

 9月24日の22:00~24:00にノースロンドンダービーという大試合があり、そのあと間を置かずに、1時間経たないくらいで感想を作成した。

 ノースロンドンダービーというのは非常に注目度の高い試合なので、試合中からおそらく1週間ほど、ジャーナリストから一般ファンまでたくさんの人による意見や分析、考察がネット上にアップされ、それを僕はひたすら見まくるわけなのですが、そのうえで、最初の自分の感想と世間の一般的な意見とがどれほど一致していたか、あるいは離れていたかを振り返っていきたいと思う。

 

前置き部分

 試合中は「アーセナル強かったなあ~」と思っていたのですが、試合後のアーセナルファンの振り返りを見ると、どうもかなりみんな渋い顔をしていた。

 とはいっても負傷者だったり、アルテタの采配だったり、あと数名の印象的なミスについてだったりで、スパーズの完成度にやられた、……みたいな方向性の話は聞かなかったので、組み合った部分の内容で負けていたというのは共通認識なのかなと思いました。

 

 書こうと思って書かなかったことに、「スパーズはアーセナルのプレッシングを受けて、たしかにあんまり前進はできなかったけど、『鼻先で躱す』ということは継続してできていて、勇気をもって自陣でボール回しをしていた」というのがあり、これはけっこういろいろなスパーズファンが言っていたことなので、チキらずに言っときゃよかったな~となった。

 

選手について 守備陣

 ヴィカーリオ、ロメロ、ファン・デ・フェンについては世論とほぼ同じ。とくにファン・デ・フェンがMVPだというのは、メディアとかとも意見が一致していてうれしかったです。

 

 ただけっこう違ったのがポロとウドジェ。どちらにもちょっと辛めの印象を僕は持ったのだが、どちらもよくやっていたという評価が大半であった。まあ~、たしかに…。

 とくにポロについては、僕がけっこうエメルソン大好きなので、つねに世間の標準より厳しく見てしまっているというきらいがある。いつか監督に就任するためにも、この辺はとても改善して、フェアな視点で選手を見られるようになりたいですね。

 

選手について 中盤

 たいしたこと書いてなし。これではどうとでも取れますね。

 まあただ1点思ったのはサールについて。及第点を超えるいいプレーをしていて、実際このポジションの1番手であることは間違いないと思うのですが、サールが何をしているのかあんまりよくわかんなくないですか?

 

 右サイドで、マディソンとビスマの中間くらいの自由度・高さで、シンプルに、オフザボールを中心にプレーしているということは感じるのですが、ではそれがどの程度タイトなorルーズなタスクなのか、またサールのクオリティがどれほどタスクにマッチしているのか、またそのタスクは必須なものなのかオプショナルなものなのかとか、いまいちよくわからないし、そこに触れてサールにコメントしている記事やツイートなどもあんまり見たことない気がする。

 

 ベンタンクールが戻ってくると、この辺の解像度が上がってくるのかなとも思うので、いまのうちにサールを見ておきたいですね。選手起用にやいのやいのいうときにもその知識は生きてくると思うので…。

 

選手について 攻撃陣

 ここのポイントはクルセフスキですね。まずこれは見かねて数日後に修正したんですが、マガリャンイスとマルティネッリを間違えていました。ごめんグーナー。

 で、クルセフスキに関しては、ビルドアップの出口となっていたとかタメを作っていたというようなポジティブな評価がほとんど。

 

 クルセフスキのタスクは外の高い位置でボールを受け取り、ソンやブレナン・ジョンソン、マディソンがポジションを取り直す時間を作りつつ、相手の陣形を横に間延びさせて、あとはできたスペースを使う味方にボールを渡すこと。相手と正対しただけの段階でアタックをかけることは非推奨だし、ドリブル突破やクロスで得点に関与することはもちろんやってくれればうれしいのだが、リストの上位にある仕事ではない、ということなのでしょう。認識を改める必要があるなと感じました。

 

選手について 途中出場

 こちらもまあ標準と大きく隔たった意見ではなかった。ただ、ホイビュアについて、少数意見だが、「ブロック守備時にスペースを埋めることを優先したプレーであれで正しい」というのも見かけた。

 一理あるとは思うが完全に説得されてはおらず、けど「あそこではウーデゴールについていけよ!」とか思っちゃったな。

 

 これを糧に、つぎのリヴァプール戦も「注意して!」見てみたいですね。サッカーは適当に見ても真剣に見ても楽しいのが良い。