永遠の詩シリーズが安い ほか

 

23-24UEFAチャンピオンズリーグ GS第2節 ナポリvsレアル・マドリー

 CLのグループステージ第2節を見た。あいかわらず、「その配置やめたほうが良くないか」という感情はあるが、なんですかね、関節が緩いほうが早く柔軟に動けるんだ!みたいな、最高の域に達してる人独特の理屈があるように強いレアル・マドリーであった。

 ナポリも整然としたパス回しと、個性のあるアタッカーでいいゲームをしていたように見えるけど、ゴールもこちらのミスふたつ*1からだったし、一枚格上なことを見せつけることができたのではないでしょうか。

 

 すごいな~と思ったのはカマヴィンガ。今日は左サイドバックで出場したが、剥がせるわ奪われないわ運べるわキーパスを刺せるわで、彼にボールが渡るたびにビルドアップをひとりで成し遂げていた。

 カマヴィンガをリスペクトして本職のポジションでプレーさせてあげたいけど、そのためには本当に良い左サイドバックを獲ってこないとどうしようもなさそう。ヴィニシウス、ベリンガムに続いて、銀河系ならではの起用の悩みがまたひとつ…。

 

永遠の詩シリーズが安い

永遠の詩(3) 山之口 貘 | 書籍 | 小学館

 「永遠の詩」という小学館から出ているシリーズ*2の本がしばらくの間amazonでセールをしている、という話を聞いたので1冊購入してみた。名前はほんのり知っていて、どうも沖縄出身らしいということもどこかで教わったことがあるが、作品を読むのはじめてでした。

 

 定職につかずふらふらとその日ぐらしをしていたり、そのくせ結婚願望が強く、やっと就いても「詩で生きていくんだ!」とやめて妻子を困らせたり…、といった詩人本人のキャラクター性を強く感じるような詩が並んでいて、意味が取れないとか、深遠でわかりづらい、といったことはほとんどなくどれも楽しく読めた。

 「俺は詩人だが、汲みとり便所を汲みとる仕事をしていて、ああ、屎尿に毎日まみれている…」みたいな内容の詩があったのだが、それに解説者が「しかし、実際に詩人がその仕事に行ったのは4,5回だったという」みたいなコメントをつけていたのがちょっと面白かった。そっち方向に盛ってしまうの、人間味を感じて親しみを感じる。

 

 ただ、あんまりいまの時代にはウケのいいキャラクターとはいえなさそうなので、リバイバルはもうすこし価値観が変わるまで20年くらい待ったほうがいいかも。

 

ア▶イス

【初代ポケモン】なぜミュウは釣れるのか バグの仕組みを図解

 最近よく見ている「ア▶イス」さんのゆっくり解説動画。ゲームボーイ時代のポケモンで発生させることのできる派手なバグを、なぜそんなことが起きているのか内部の処理の仕組みなどを掘り下げて説明している。

 最初に現象を見せられてほえ~となったあと、その背景にあるメカニズムについて説明、……の前に「まずは〇〇の基本的な仕組みを見て行くわよ」*3と準備や前提となるようなポケモンの内部システムについてお勉強をし、それが組上がっていく形でバグの全体像が分かる、そして最後には応用や発展が示される、といった構成。視聴していると、よく準備された1コマの講義を聞いたようなカタルシスがある。*4

 

 現状ポケモンはゲーム内でバイナリエディタを作成し、それでオセロをコーディングして遊べるようにしたり、

 

 破損したセーブデータをバグプレイによって修正、ロード可能にするといった技術まで確立されているらしい。すごい世界だ。

 

*1:ナチョのをミスというのは酷かもだが。

*2:「今日的に意義のある詩人を採り上げ、その代表作を厳選」「現代仮名遣いによる本文、振り仮名付きで読みやすく」「各詩には詩人(高橋順子・矢崎節夫・井川博年)による解説をつけ、作者の生い立ち、作詩の背景、詩のもつ魅力がよくわかる」というのが売りのシリーズらしい。

*3:解説役は霊夢である。

*4:先行者の成果をレビューする部分とかもあったりして、アカデミアが形成されていることがうかがえる。