最近よく聞いているミュージシャンがこちら。「The Essex Green」、3人組で活動開始が1997年。WikipediaによるとジャンルはIndie rock, indie pop, neo-psychedelia。あとびっくりしたんだけど、ブルックリンの出身らしい。曲の雰囲気的にもうちょっと田舎なのかと思った。
でもたしかに、言われてみればフォークやカントリーは単にリスペクトの対象で、基本的には都会のセンスを持っている、というような気もする。
個人的には非常に、体質的に好きなんですよね～こういう音楽。ツインボーカルで、曲全体がハーモニーに満ちている。見せるためや自己表現じゃなくて、その場の楽しみのために地元の仲間で集まってセッションしてます、みたいな空気感とそんななかにもちらっとのぞく音楽的な洗練。ハレの空気。外に出た時に感じる酩酊感。……そのすべてが好きな要素です。
アルバムは4枚ほど出しているよう*1なのだが、一番聞いているのはこちら。
とくに2曲目のThe Late Great Cassiopiaが、聞くたびに狂っちゃうくらい好き。薄い高音のボーカルと、淡々と進むメロ部分、そして何よりリフレインのフレーズもいいですよね。
曲全体に漂う薄曇りの空気感もえらいことだ。人気曲らしく、ほかの曲とはひとつやふたつ違った桁再生されているが、「そうわね🥰」という感じである。
ほかにも好きな曲をいくつか紹介します。エモーショナルな曲もあるのだけど、このようにどちらかというとウィットやユーモアさを大切にした曲も多くあり、このバンドの長所がよく出ていると思う。
どの曲を聞いても、この曲ももちろん、音が重なっている部分の説得力がやばいですね。かといってそれをブレイクするようなキレのあるギターソロを見せてくれる時もあり、この曲もそのひとつである。
やっぱりファーストアルバムのこのカバー画像がこのバンドの世界観をよく表しているかも。我々都会で疲れている現代人が、田舎に行って何もない野原で寝っ転がると、楽しいというか、すごい頭がツーンとするようなわくわくする酩酊感があるじゃないですか。
それを表現している音楽なような気がするんですよねThe Essex Green。それが好きな人はぜひ試しに流してみてください。たぶん、気に入っちゃうのではないでしょうか。
*1:調べたが正式なところはよくわからなかった。
