Play Some Rock

 

 最近、新たな試みをはじめた。夜の時間、寝るまえのゆったりとした時間に音楽をセレクトして、明日一日仕事中に聞くためのプレイリストを作るというものである。

 

 そしてこれがプレイリスト「Play Some Rock」だ。「Play Some Rock」という個人的に刺さったフレーズ*1を連呼する、天上的で感傷的なメロディーがトレードマークになっている曲だ。

 この曲をリストのトップにおいて、そのあとに、「ロック曲ではないのだけど、ロックという言葉の意味をおおきくとればロックと言えなくもないだろう…な曲」をいろいろ並べていくとすてきなプレイリストになるのではないか😊(ニチャァ…)、……となりながら作った並びである。

 

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 がしかし、納期に焦ったり、自分や相手方の小さなミスに舌打ちをしたり、削られた昼休みにいらいらしながらこのリストを何度も何度もループして聞いているうちに、10曲すべてが大嫌いになってしまった。

 

 ……ただ、10曲どれも(過去形では)個性的でいい曲だったので、ぜひ聞いてみてほしい。とくに個人的に好きだった曲をいくつか紹介していくが、これ以降は、それが本当は言いたかったことなので、「ひどい」「つまらない」「最悪」といったフレーズは心のなかで適宜「良い」「面白い」「最高」などに置き替えていただければと思う。

 

 ヨットさんというひと*2の「サイキック・シティ」は、ルーズな空気も漂っているんだけど土着の祭りのようでもある不思議なエレクトロである。仕事のギスギスしたテンションとは絶望的に合わず、順番が回ってくるたびにため息をついた。

 

 緊張感のある音響が特徴的な曲で、「Baby I'm home…」というかすれボーカルが聞こえるたびに「は!? こっちはAt Work!!」と声を荒げてしまった。人をあおってくる最悪の曲です。

 

 えっちな喘ぎ声のようにも聞こえるイントロのサンプリングボイスが特徴的なこの曲はつまらなかった。ただつまらないだけではなく、ゆったりとしていて肉感的なので、この曲がかかっているあいだはいつもは許せる自分のミスがなかなか許せなかった。

 

 「Architecture In Helsinki」の「Born to Convince You」は退屈で話にならない。とくにタイトルが、仕事回りの人間を納得させるために必要な非本質的な様々な礼儀、作業、しがらみを思い出させて気が滅入る。

 

 明日用の10曲も作りました、このようにして、毎日嫌いなものが10個ずつこの世に増えていく……。

*1:歌詞をちゃんと読んだことはないのでどんな文脈で使われているか、まだわからない。

*2:本当はバンドらしい。