ザ・スピント・バンド (The Spinto Band) は1996年に結成されたアメリカ合衆国デラウェア州ウェルミントン出身のインディー・ロックバンド。軽やかなポップな音が特徴。兄弟2組を含むメンバーは友人・家族ぐるみでの付き合いを通し結成され、幼少の頃から活動しているため既に10年の下積み期間を経ている。
アークティック・モンキーズやアーケイド・ファイア、クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー等に代表される「新世代バンド」と共にインディー・ロック・シーンで注目を集めはじめ、2006年にはFUJI ROCK FESTIVAL '06に出演。
今日は好きなミュージシャンの好きな曲の話をしますよ。*1
ひねくれたポップセンスとアンサンブルのグルーヴの良さが魅力のバンドだと思います。この曲も、「ピューン」っていう装飾音が魅力的なイントロや、その後の曲の七色の展開、……とくにサビにすこしかがんで入るところが非常に大好きです。The Spinto Bandの世界観を体験できる1曲と言えるのではないでしょうか。
こちらはちょっとカントリー風味? イギリスだとひねくれポップはシティ風味になるイメージなのですが、こちらはアメリカのバンドらしく、ひねくれながらも田舎を感じさせてくれるのが良い。
あと、この曲はブリッジの展開ね! はじめて聞いたとき「このウィットが好きだよ…。一生愛す…」となりました。
「Ada Lee」と曲名を連呼するサビ部分が耳を惹く、……とはいえ雰囲気重視の奇妙な曲。ただ雰囲気を聞かせるだけではなく、連呼する部分が曲中で繰り返し出てくるたびに新しい展開を入れていて技が多い。
アルバムのカバーアートもかっこいいですね。
一方こちらは正統派のポップソングと言っていいのではないでしょうか。もちろん生来の気持ち悪さはあるのだけど、同時に車のCMに使われていてもいいような爽快なメロディー。
このバンド一番のヒット曲らしきものがこちら。たしかにアンセム感があっていい曲なんだけど、……なんというかThe Spinto Bandの典型的な良さとはまた別のものが発揮されているような気がする。
この曲は一本の槍を通すみたいな風体なんだけど、The Spinto Bandのほかの曲には目まぐるしい展開があったり、熱情だけじゃないウィットがあったり、……とにかくこれを聴いてこのバンドの代表とするのはちょっと惜しい気がするのですよね。
もし「Oh Mandy」を聞いて良かったら、ぜひ他のも聞いてみてね。