短歌 61

 

冷え性のあなたは足の裏で冷やすあつあつになったiPhone10を

 

 

僕たちは僕らにつながる導火線そのものであって予備校の夜

 

 

出向先で君はやらかしぽつぽつとサーバールームで書くウェブ日記

 

 

ひとりでも食卓はあり美しく茹でたそら豆は美しい

 

 

笑みながら仕事を教えて休憩は甘いパン甘くて食べきれぬまま

 

 

書くことは君を救わずファミレスを出た後の空に高く北極星(ポラリス)

 

 

好かれなくてもいい関係 コンビニのおでんの香りが部屋にひろがり