炊いたぜ! 炊きたて!!炊き込みご飯

 

 インターネットサーフィンをしていたら、炊き込みご飯の記事を何個か見たので、作りたくなって炊き込みご飯を作ることにした。まいたけと鶏orツナで行こう、と思ったのだが、いざスーパーに行くと牛肉がウソみたいな値段で売っていて、またまいたけがなかったので牛肉+白いブナシメジ、というおかずになった。

 

 あと「山東菜」という聞いたことない謎の野菜も売っていて、なんか緑も欲しい気分だったので、それも入れることに。

 

 炊き込みご飯を作るのは初めてで、「炊きゃできるんだろ笑」みたいな気持ちで臨んだのだが、炊飯ボタンを押すころにはかなり不安になっていた。まず、うちの炊飯器はMAX3合で、たぶん炊き込みご飯はそれよりも少ない量しか炊けないだろう、という推測をしていた。

 なので、「2合、いや、バッファを取って1.5合にするか…」としたのだが、水を1合と2合の目盛りの中間地点まで入れて、そのあと、味付けにしょうゆとかめんつゆとかを入れていくと、水の量が増えるんですよ。

 

 それに合わせて、ちょっと目分量で米を足し…、具材を乗せ、「しめじ…、使い切りたいから全部入れちゃうかww」みたいなことをしていたら炊飯器がいっぱいになってしまった。

 

 炊飯ボタンを押した後、……これ、大丈夫かな。大失敗なのでは。と思い、あわてて炊き込みご飯のつくりかたをネットで検索した*1。すると、炊き込みご飯、意外と落とし穴が多いデリケートな料理であることが分かった。

 初心者が陥りやすいミスとして、具材を入れすぎる(入れすぎた)、調味料分を計算せずに水を入れてしまう(入れすぎた)、炊くまえに具材と米を混ぜてしまう(これは大丈夫だった)、米に吸水させる前に調味料を入れてしまう*2(入れた)、釜一杯に米と具材を入れてしまう(入れた)、といったものがあげられる。とくに具材を入れすぎると、最悪の場合炊飯器が爆発して命を落とす可能性もあるらしい。

 

 「死」だけはまぬがれようと思い、炊飯器と僕のいるソファの間にそれなりに重量がある本棚を移動させてきて、射線を遮った。そのあと、ChatGPTに相談してみた。

 

 爆発はないと断言してくれて、安心した。「断言」って、科学的には正しくないかもしれないが、心が弱くなっている状態の人間にはなにより必要なんだよな。さすがAIだ。わかってる。

 

 その40分くらいあとに無事炊きあがった*3が、ふつうにおいしい炊き込みご飯ができていた。ウェブ記事は離脱防止のために不安をあおってただけみたいだな。炊き込みご飯、やっぱけっこう適当でも炊けばなんとかなる料理だと思われる。

 

 具材の選択肢も広いし、キッチンを汚さずに作れるし、一品で完結する。一点ネックなのは炊飯器への匂い移りだけど、僕が持っているのはもう減価償却済みのたいしたことない炊飯器なのでこれも問題ない。

 優れたレパートリーである。しばらくは、炊き込みご飯を炊いていくか……。

 

*1:これは大きなミスで、炊飯ボタンを押す前、……というか実際に作り始める前に検索すべきである。(炊飯ボタンを押した後にできることはなにもない)

*2:浸透圧の関係で塩分が入ると米が水を吸わなくなるらしい。

*3:念のため、圧力が高まってくるであろう炊飯終盤の時間帯には、家の外に避難していたが、幸いなことに爆発もしなかった。