フィナリッシマ

 

 「フィナリッシマ」、おしゃれな名前である。UEFAが新設した、EURO王者vsコパ・アメリカ王者のタイトルで、イタリアとアルゼンチンが戦う。

 

 サッカー界に新しいタイトルができる、いちばん身もふたもない理由は「試合が多ければ多いほど主催者が儲かる」であり、選手やチームにとっては歴史のないタイトル戦にはそんなに魅力がないことも多いのだが、――今年はワールドカップ・イヤー。すくなくともアルゼンチンにとっては、ただのテストマッチではなく、(その重さがどの程度かはともかく)なにかしらのかかった試合を強豪国とやることができるというとてもいい機会である。

 本来はイタリアにとってもいい機会であるべきだったのですが……。

 

 見たんですけど、アルゼンチンどうも強いですね……。

 

 アルゼンチン、近年は、「メンツはとても豪華だけど、なんかいまいちまとまりにかけ、言うほどは強くない」くらいのイメージで落ち着きがちだったのだけど、かなり払拭している。出色の出来だったのはディ・マリア。献身性と創造性を両立させていて、90分のうち90分危険な選手であった。

 一方でイタリアは、……この試合の位置づけが「旧世代のラストマッチ」みたいな感じ*1になっていて、それっぽい形は作るのだけど、欧州王者としての威厳や危険さと言ったものとは縁がなかった。ケガで中心選手を欠いているとはいえ、ちょっと一方的な試合になってしまった。ボヌッチキエッリーニが2タテされた2失点目はちょっと切なかったね。

 

 いい意味で気になったのはアルゼンチンのタグリアフィコ選手。

 

 すみません、なんどでも貼ってしまうのですが*2、このときに「アヤックス キセキの世代」の左SBを務めていた選手ですね。ひさびさにプレーを見たところ、非常にパワフルなプレーを見せていてアツかった。

 バルセロナから関心があるみたいだけど、プレミアで見てみたい気もする。

 

 悪い意味で気になったのはロチェルソ選手。ウィングともインサイドハーフともつかない役割で起用されており、ポテンシャルは見せていたもののそれだけだった。とくにメッシからの決定機をあえなくふかしたのが大きく、そのあとまたカウンター気味に作ったチャンスで一番見えやすい位置でフリーだったのにメッシからパスをもらえておらず、結局メッシがロチェルソのほうにドリブルしてそのままシュートを撃ったのが印象的だった。「こいつは使えん」と思われちゃったかもしれない。

 キーパスを出す選手としてはメッシの周りでボールの中継点以上の役割を見つけられず、ボールから離れてパスを待とうにも決定力がない。後ろのパス回しはデ・パウルとギド・ロドリゲスに安定感があるのでそこに参加しても余っちゃう。チーム内で居場所を見つけるのが難しそうだな、という感じがした。ポジションを争いそうなディバラが替わって出てきてすぐ結果を出したのも逆風である。

 

 ほかにも、ぜんぶは見ていないけど韓国vsブラジルや、スコットランドvsウクライナなどをちょくちょく見ていた。ウクライナワールドカップ出てほしい。ウェールズとの運命の決戦、楽しみです。

*1:数日後のUEFAネーションズリーグ開幕からは、若い選手をどんどん起用していくつぎのつぎのワールドカップを見据えた方針になるらしい。

*2:人生であと300回は貼ると思う。