実家に帰還した。さて、実家に帰還するとなにがあるか? ……そう、積読が待っている。積読は、積んだそばでずっと生活していると「本からの視線を感じる」ようでややプレッシャーだけど、たまに帰る場所にあって再会すると「喜ばしい自分なりの図書館」のようになる。
いつまで滞在するかは未定だが、いるうちにいくつかは読めるだろう。……そう思って、わくわくしながらめぼしい本を選んでいた。今日は帰省中に読みたい目標Booksを紹介していきたい。
Book 1:『薔薇の名前』
「古本屋で手ごろな価格で見つけて、あんまりすぐ読む気は起きないのだけど、でも超有名作だし生きていたら100%いつかは読むだろう、と思って買っていた本」枠だ。「今が読むタイミングだ!」という感じはまだしないのだけど、でも「読んでもいいかな」くらいにはあったまっているし、最近は『フランス組曲』という大部の長編を読んだばかり*1で、コンディションも上がってきている。
Book 2:『パディ・クラーク ハハハ』
アマゾンで1円で買える海外文学の中から隠れた傑作を発掘する、……というプライベート企画にとりくんでいたときに買った本の一冊である。悪くない本は多少あったものの、隠れた傑作はなかったので頓挫していたが、まだ読んでいないこれがそれかもしれない。
Book 3:『海底の一万二〇〇〇年 水中考古学物語』
陸上より海の中からのほうが状態のいい遺物が見つかることがある。というわけで存在する「水中考古学」という学問分野についての本らしい。買ったときはわくわくしていたのだが、結局読まないまま本棚の奥にしまわれていた。
……しかし、ふたたび手にとった今日、買ったときのわくわくもいい状態のまま本棚の奥で保存されていたことがわかった。たぶん、いちばんに読むのはこの本でしょう。
Book 4:『こんなにも面白く読めるのか 名歌、名句の美』
これは僕が買った本ではないので厳密には積読ではない。しばらく会わないあいだ弟がなぜか短歌にハマっていて*2、「俺はこれで、俳句や短歌をどうやって楽しめばいいのか、最初の一歩を踏み出したような気がする」といい顔で言っていた、という本である。
個人的にはこういう古典の短歌、俳句の鑑賞本にはあまり触れてこなかったので、これがいい機会かもしれない、と楽しみに思っている。
Book 5:『詳説 日本史研究』
高校時代に選択しなかったからというだけの理由で、持っている教養のラインナップから日本史がごっそり抜けているの、……個人的忸怩たる思いランキング2位でした*3。
これの世界史バージョンには、受験生時代非常にお世話になった*4。そのときの気分を思い出して、いまは高得点を取らないといけないテストもないので気楽に、昔以上に楽しみながら読めたらいいなと思っている。
とはいえ僕は自分で立てた目標を達成できた実績がない。なので、自分を過信しすぎずに、そのときのフィーリングを大事にしながら読んでいきたい。とても楽しみです。