友達の家に泊まりに行っていて2日目深夜になったころ、もう遊ぶゲームも見る映画も話題も尽きていたころ*1、友達が、「そういえば最近こういう動画見たんだけど…」とYouTubeで流してくれたのがこちらの動画だった。
とても面白く、またつくりも丁寧な動画だったのだが、「いかにもな見た目のアラサー男性3名による、そこそこの登録者数のサブカル解説バラエティチャンネル」という感じであることが見てとれたので、「いったんこういうのはいいかな笑」と思ってそんなに深入りはしなかった。
それからしばらくたって、関係ない調べものをしているときにもういちどこの「おませちゃんブラザーズ」の評判を聞いた。人生にかすったものすべてを追いかける必要は生きていくうえでないのだが、短期間で二回、違う文脈で接触したコンテンツにはとりあえずさわってみる、というのが人生を豊かにするコツである。
メンバーは3名。映画、音楽、マンガなどを中心としたサブカルチャーのトピックを、その回の担当者によるプレゼン形式で紹介していく。どこかの動画で「サブカルのアメトーク」という言いかたで動画のスタイルを紹介していたけれど、たしかにそんな感じだ。
そして「アメトーク」と同様に、ちょっとしたバラエティ企画もあいだにはさまっている。個人的には動画はじまった瞬間から「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」をどうやって言うか自分でも考えてしまったのだが、とくにそういうサブカルカードゲーム的心性をもちあわせていると、どの動画も問題なく楽しめるのではないでしょうか。
これとかまじでやりたくてびっくりしてしまった。「自分が好きな曲」というていで曲を3曲持ち寄って、おたがい聴きあったあと、相手の「好きな3曲」のなかから「じつは嫌いな曲」を当てるというパロディ企画で、これを見た人みんな思うと思うのですが、すごいやりたい。
リライト - ASIAN KUNG-FU GENERATION
シュガーソングとビターステップ - UNISON SQUARE GARDEN
シャングリラ - チャットモンチー
で参加します。
いろいろ動画を観てみて、「いかにもな見た目のアラサー男性3名による、そこそこの登録者数のサブカル解説バラエティチャンネル」という第一印象に、大筋では変化はなかった*2のだけど、これをけっこう肯定的にとらえられるようになった。
好きが正直な熱量でまっすぐ出されているし、動画を見ていてむずむずしないし、3人のキャラクターと掛け合いも面白い。深めにいかなくても、取り上げられているコンテンツのうち自分の好きなものを拾っていくだけで楽しめますね*3。やっぱりサブカルの話がのびのびとされていて、自分たちも楽しそうなのがよく知らないひとだけど見ていてうれしい。
東海オンエアが高校時代の友達グループのその先を夢みちゃうグループだとしたら、おませちゃんブラザーズは大学時代の友達グループのそれバージョンかも。
いつでもだれでも来てよくて、行ったらめっちゃ汚くてガス止まってて友達の友達の僕にとっては知らんやつがいて一晩寝たら体中かゆいけど、なんかいてしまう友達の家、そういえばあったな……。なつかしい。
*1:しかし、クリティカルな出来事が起こるのはだいたいそういうころ。
*2:そこそこの登録者、という部分は数か月後には変わっているかもしれない。
*3:個人的には椎名林檎（【無罪勝訴カルキ】椎名林檎の一番の才能って？ - YouTube）、ドラゴンクエスト（見るだけで「ドラクエ」の魅力を語れるようになる動画 - YouTube）、ぽんぽこチャンネル（本田が毎日見ている「ぽんぽこちゃんねる」の面白さを全て語ります - YouTube）などが該当していて、どれも良かった。とくにぽんぽこが良かった。
